来年庭で友達が彼女のことを笑うだろう

登校するとよく吉田が勉強をしている。彼は勉強をするような人ではなく定期テストでもよく最低点を取って先生から叱られ皆からはよく笑われていたけど、頑張って勉強をしている。なにかあったのだろうか。でも聞くのも何か失礼な気がするしなぁ~。と思っていたら。吉田がペンを動かすのをやめてこちらを向いていつものように

吉田:「おはよう!」

といつも通り元気な声であいさつをしたので僕もいつも通り

僕:「おはよう。」

と返した。そしたらすぐにまたペンを持ち勉強をし始めた。すごい!吉田はこんなにも勉強熱心であったのか。僕も見習わなくちゃと思っていたら、1時間目が始まった。1時間目は昨日の数学のテスト返しであった。1時間目のあいさつをしたらすぐに出席番号順に呼ばれた。次々に呼ばれて行き、喜びの声と悲しみの声が交わる中緊張感が高まる。と思っていたら、僕の番が来た。結果は44点とかなり高い。そう僕は数学が得意なのだ。そして吉田の番が来て皆がクスクス笑い始めた。吉田もテストの結果を見て蔓延の笑みを浮かべたら、

モブキャラA「おいおいまた、2点とか取って喜んでるんでるのかおいw?」

そしたら数学の先生がみんなに低めのトーンで話し始めた。

数学の先生:「みんな吉田を見習うようにな」

と言いクラスの空気が凍ってモブキャラA君が吉田を点数を見た瞬間、モブキャラA君が瞳孔を開き口を開けたまま席におとなしく戻った。テスト返しが終わった人は次々と吉田のほうに向かった。次々にいろんな人が叫び声をあげていた。僕も気になったので彼のほうに行き、点数を吉田に尋ねた。そしたら吉田は自慢げに

吉田:「48点だよ、すごいよこれ!」

僕は吉田に負けた。いつも数学は圧勝をしていたのだがとうとう負けてしまった。悔しくい、とっても悔しいと思っていたが同時にすごいとも思った。僕は悔しいという気持ちを隠しながら

僕:「すごいじゃないか。」

答案用紙を見ると僕が苦戦してといた正答率がとてつもなく低い問題も少ない計算式で解いていやがる。そのまま1時間目が終わった。その他の教科も吉田は高得点を取っていて、今回のテスト返しで彼の点数を見てあざ笑う者はだれ一人としていなかった。そして下校の時間になり僕は吉田と一緒に帰っている途中に尋ねた。

僕:「どうして今回そんなに高得点をとれたんだよ?」

吉田:「しいて言うのなら、姉が賢いからかな。」

僕:「はぁ~。今吉田の姉の話は関係ないだろ。正直に答えろよ。」

吉田:「僕はまじめに答えたよ。姉は今高3で名門大学から指定校推薦ももらってるんだよ。そのなか僕はこの学校の最下位だ。当然兄弟だから比べられるわけだけど姉は優遇され僕は優遇されないよねってなったから姉のように必死に努力したって訳だよ。」

僕:「そ、そうなのか。疑って悪かったな。」

吉田:「全然いいよ。来年まで姉はここに残るから、わからない問題があったらうちの姉に聞きなよ、お前一人っ子だろ。俺もわからないところはよくお姉に聞いてるしね。」

僕:「あ、ありがとう是非来させてもらうよ。」

吉田:「そうだ今日姉が早下校だから一緒にうちに来て勉強しようよ。」

僕:「そんなの申し訳ないよ。」

吉田:「いいから。いいから。」

と引っ張られ、結局吉田の家についてしまった。

吉田:「ただいま!」

僕:「お邪魔します、、、」

吉田の姉:「お帰り、、、と誰その人?知り合い?」

吉田:「友達だよ。勉強を教えてもらいたいらしい。」

いや言ってないけど、この場所では言えなかった。そして早速吉田の姉に沢山いろんなことを叩き込まれた。僕は吉田の点数が高いことよりも、こんな生活を続けてる吉田にびっくりした。そして日が暮れた。

吉田の姉:「そろそろ暗くなってきたね。君帰らなくて大丈夫?」

僕:「あっ!帰らなくちゃ。ではお世話になりました。バイバイ。」

なんだかとても難しい問題をやらされたなぁ~。と思ったが吉田の姉のおかげで案外そんなこともなかった。そこから僕はよく吉田の家に行くようになった。

【1年後】

僕と吉田はクラスでもトップクラスになった。そしてまたいつものように吉田の家に行ったら庭でなにやら吉田家は全員庭にいる。どうしたのだろうと思ったら、吉田の姉は大荷物を持っている。

吉田:「おーい!」

こちらに気づいた吉田が手を振ってきた。僕は急いで庭に行った。

僕:「どうしたのですか?」

父:「ああ、君が友達の者か。実は今日長女が名門大学に行くことになってな」

僕:「え?」

父:「で最後に頑張っての意味をこめて集まっているのだ。」

その中でも吉田は相変わらず笑っている。

吉田の姉「じゃあ私そろそろ行くね。」

吉田の両親は涙を流すのを必死にこらえていた。そして僕と吉田はお世話になったから二人で

吉田、僕「「ありがとうございました。」

と伝えると吉田の姉は片手をあげて立ち去った。そして最後に吉田に尋ねた。

僕:「なんでそんなに笑ってるんだよ。普通は泣くところだろうがよ。」

吉田:「今までお世話になった人に涙を見せないようにしているのでね。最後くらいは笑顔でも見せておこうかと思っただけだよ。」

僕は1年ぶりに吉田をすごいと思った。