今年の3月に私が失声症を発症してから、9か月。
間もなく一年が終わろうとしている。
失声当初はすぐに治ると思っていたのに、なかなか声が出なかった。
今年の終わりには、私はどうなっているのだろうか?
と、よく考えたものだ。
最近の私はなかなか調子が良い。
とはいえ、先日も1週間ほど突然声が出なくなってしまった。
とある日曜日の夕方にふいっと出なくなって、翌日もその翌日も声が出なかった。
久々にメモ帳を持参して筆談だ。
声が出なくなると、周りがうるさい。
「どうしたの?」 「またでないの?」 「何の病気なの?」
そして大抵こう言う。
「原因はストレス?」
そう言われたり、あれこれ詮索されることが、ストレスだと言ってやりたい。
無神経な女性に、あまりにしつこく詮索されたので、
「病気のことはあまり聞かないで下さい。繰り返して、完治には時間がかかります」
と、メモ帳に書いた。
声の出ない病気の人に、どうしたどうしたと詮索して、あげくにこんな事をわざわざ書かせて一体何が楽しいのだろうか。
その女性はつまらなそうに、
「ああ、ごめん、ごめん」
と仏頂面で吐き捨てて、その場を去って行った。
それでも声は1週間後には殆ど戻っていたので、私にとっては
「出なくなっても、また出るようになる」
という自信につながった。
完治といえるにはまだほど遠いだろう。
けれど、回復している事は間違いない。
今年は病気もしたけれど、懐かしい人と再会したり、良いご縁があって色々な人と知り合うことが出来た良い一年だった。
来年は、もっと良くなる。
やりたかったこと、
出来なかったこと、
全部やるつもりだ。