ブラックなのが続きましたがこのへんにします悲しい

 

 

 

お早うございます。

メフィストフェレスです。

(ゲーテの著作に出てくる16世紀のドイツで知られた伝説上の悪魔)

 

 

本日の講義も87限目となりました。

お疲れ様ですと言いたいところですが、それは皆さんの頭脳を疑う事になりましょうから言わないでおきましょう。

 

 

この講義で皆さんにお教えするのは「便利な嘘」についてです。

これは使えますよ。そこの眠っている学生さん。

貴方のような方に最適です。聞き逃しませんように。

 

 

もし皆さんが浮気をしたとしましょう。

しかしこれはどんなに咎められても絶対に認めてはなりません。

警察弁護士録音にさえ気をつけていれば後は二転三転、嘘だけで構いません。

 

アイフォーンはケースを外し、2階のベランダから駐車場へと投げましょう。

LINEは滅しましょう。

あとは現場を押さえられても服を着るのを忘れていたと、嘘をつけば良いのです。

 

 

嘘は前述の様に身を守るためにも使えますが逆に攻撃にも使えます。

インネン?軽い軽い。どっちの車がこすったかなんて園児の砂場の取り合いです。

 

もっともっと人を翻弄して遊びましょう。センノー?いいですね。嘘も100回言えば本当となります。

まったく違った事実があっても、お前は◯◯だ!と嘘を言い続ければ人は壊れます。

 

 

攻撃、防御、口ひとつ。なんて便利なんでしょう。

しかし貴方がたはもうすでに、これらを大なり小なり意識的か無意識に行っています。

ですが我流はいけません。効率が悪いからです。

もっと上手く学んで楽な人生を送りましょう。

 

 

何か質問はありますか?

 

 

………は?嘘も方便?

は?

貴方はもう大学と人間をやめなさい。

 

 

………は?友達がいなくなる?

は?

そんなの、また適当な嘘をついて自分に従うニンゲンを集めればいいじゃないですか。

 

 

………は?私がかわいそう?

これも嘘なのに?

 

 

………他に質問は無いようですね。

では私は煙のように消えましょう。

 

 

はい?なんですか?

 

教授?

そんな人、最初からいませんよ。

講義の間、眠っていた貴方の夢なんじゃないんですか。

 

 

講義?

ああ、コーギー犬です。46億年前に飼っていました。

 

それでは。

 

 

 

みなさんの中へ、お邪魔しましょう。