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目が覚めた。

夜はまだ僕を見下ろしている。



トナリのワンちゃんの鳴き声、

風の音

サイレン

僕のあくび



そしてまた風の音。



あいなどなかったひび

あきなどなかったふゆ

あれよとながるるとし



涙の味など思い出したくも無いが

そんな記憶ほどはっきりと出る様



朝まで後何回あくびすればいい

朝まで後何度巡り巡ればいいの



また光が欲しい

だが黒も恋しい 



紡がれていない安い言葉

黒く凍った無い筈の言葉



言葉の嘘

言葉のひかり



夜、夜、



死よりも確かな現象





生きたい、行きたくない、


そしてまた眠る、眠る、






ねむる、、