はる の ね
春の音
春の音
燃え盛る音
結晶を殺す陽が
全ての生き物の愛を引き連れ
おおらかに鳴く音
光の音
雪を下から見ていた私は
眩いばかりの陽に
喉に詰まっていた感情を
吐き出した
どうして離れてしまったのか
今でもわからない
だけど貴方は教えてくれたよね
雪を下から見ることを
肌と肌の間に火があったことを
ふゆのね
ゆきのね
はるのね
この鼓動の跡が
いつまで経っても私を温める
いつまで経っても
私を守ってくれる