グリーフのなかでの一歩
冬至の今日
ある方が弾く
純正律のピアノの音を聴き 瞑想すると
止めどなく 涙が 溢れた
「死が憎い」
「たいせつな者を奪ってゆく」
それらのことばが 自分から 生まれた
闇が 一番 長い日
胸の中の 一番深くの場所から
生まれたようだった
わたしのなかの グリーフ
悲しみを引き連れてくる「死が憎い」
もう二度と触れられない「死が憎い」
愛する人との(肉体の)別れを経験させる
「死が憎い」
いままで 自らのグリーフは
なかなか 口に出したりしてこなかった
そんなわたしの 一歩だった
グリーフのなかでの一歩は
前に進む一歩というよりも
自分の内側に降りていく一歩
明るくなることじゃない
軽くなることじゃない
「こんな感情があった」と
自分に許可を出せたこと
それが グリーフのなかでの一歩
わたしのなかの 大きな一歩
