二段擁壁とは、擁壁の上にもう一段擁壁が重なって設けられていること。

写真の場合は石積み擁壁の上にコンクリート擁壁が継ぎ当てられていることがわかります。
これを二段擁壁と言います。

これは建築基準法上、違法となります。
写真の擁壁は建築基準法以前に作られたものなので、作った当時は違法ではなく、現在の法律で違法となったので、正しくは既存不適格と言います。

とにかくこの状態で土圧を支えることは許されないので改善する必要があります。

1、コンクリート擁壁を撤去し、下の擁壁の構造を継ぎ足す。

2、コンクリートと石積みの両方を撤去し、新たに擁壁を新設する。

3、コンクリート擁壁だけを撤去し、撤去した擁壁にかかっている土を適切に撤去する。

三つの方法が考えられますが、下の段は石積みなので1は不可能。2は相当お金がかかるので困難。

現実的には3が適切と判断します。

上の擁壁の高さが1mあるので、約1.4mの幅で土を斜めに撤去しなければなりませんね。

うーん🧐困ったな。

掘った斜面をどう活かすか腕の見せ所です。
(腕を見せるのは私ではなく建築家ですが笑)