マスコミの力は政治家よりも強い。


いっそ官房長官は廃業して記者会見の代わりに


テレビやラジオの解説者がやればいいのではと思ってしまう。



「200ベクレルの水は母乳にも混じるから母親も飲まないほうがよい」


「放射線から守るためには鉄筋コンクリート造の家に逃げ込む方がよい」


「福島県の野菜は食べない方がよい」



こういうコメントが一般市民の常識になってしまう。



間違っていなくとも、必ずや正しくないコメントたち。



乳児が一年間採っても健康に被害が出ないとされる飲み水は


1kgあたり100ベクレルとされているが、大人の指標は300ベクレル。


授乳時母親の体内でフィルタリングされ、母乳に含まれる放射性物質は1/3になる。


ということは300ベクレルまでが安全とされる値と言うことになる。


むしろ、脱水症状による切迫早産や糖尿病患者、腎臓に障害がある患者など


必要とされる人にミネラルウォーターが渡らなくなる事が怖い。




確かに放射線に含まれるベータ線やガンマ線は鉄筋コンクリートが有効に違いないが


アルファ波は紙一枚でも遮断できるそうだ。


ガンマ波を遮断できるコンクリートの厚みは50cm。


中性子に至ってはほとんど遮断不能。


となると、鉄筋コンクリートでも安全とは言えない。


むしろ窓や扉、換気ガラリ(塞ぐのを忘れることが多いです)


から侵入してくるのであまり意味がない。


日頃から24時間換気を推奨してきた日本において、住宅ではほぼ遮蔽不可能。


マスコミの報道で木造の住宅が建たなくなればそれこそ何万人の国民が


路頭に迷うのであろうか。



放射性物質を浴びたかどうかは今のところ半径何キロかと言うことしか


基準がない。


福島県で範囲外の土地でもたくさんの野菜や畜産が行われている。


これこそ国がしっかりと管理・検品して出荷するべきではないか。


一律福島県が・・茨城県が・・・という拡大解釈なら


日本中の野菜が全て食べられないと国外に発信しているのと一緒である。




菅総理は今、原子炉にバリアーをすることで必死になっているが


官僚に根拠を持って答弁させ、国民の不安を取り除くことが


先決ではいないかと思うのだが・・