先日アップしたリフォーム現場の床組みですが・・





ハッピー!ファンキー!のたぶたライフ。-neda




たくさんのコメントありがとうございます。



そう、この床組には多くの仕掛けがあります。



お客様からは床のきしみがひどいということで


床材(フローリング)が老朽化していていたので


はがして再度新しいのを張ると言うことになりました。




はがして気づいたこと



1.根太の数


  床の部分に横たわっている下地の材木を


  根太(ネダ)と言いますが


  普通はこの廊下なら15本と言ったところですが


  この廊下には20本以上の材木が入っていました。


  ま、多ければ良しというところかも知れませんが


  必要以上に多すぎても、釘がしっかりと全部に止まっていなければ


  逆に床鳴りの原因になります。


  根太の寸法が均一でないこともめくってみてわかりました。


2.根太の角度


  根太は床材または床下地板を受けるためにありますが


  普通は全て平行に配置されます。


  この写真では斜め材が多いですね。


  なぜでしょうか。


3.根太の施工


  一番大切なのはその根太がしっかりと


  躯体に緊結されているかということ


  これは至極当然ビスまたは釘で固定されているべきですが


  この写真ではほとんど楔(くさび)止めという施工で


  手でかんたんに外せる状態でした。


  つまり、釘やビスで固定されていない下地だったんですね。




どうしてこのような施工になったのでしょうか。


この3点から推測するに


以下の理由が考えられます。




クギで留まっていた根太が600mm間隔だったことから


当初根太は60cm間隔で施工され、その上に12mmのフローリングを直に張った。


(根太は最大でも約45cm間隔、基本的には30cm間隔にすることが現在の標準。)


当然床の上を歩くときしみから床鳴りが起きる。


ので、施工後床に潜り応急処置として根太を補強した。


この根太には技術上釘が打てないので、楔という木片を打ち込み


床と躯体との隙間をなくした。


当初は床鳴りが解消されたが、永年生活することにより


楔が徐々に外れ、根太と床材の間に隙間が生じ音なりの原因となった。




ま、真面目に解説するほどのことでもないんですけどね(笑)