痛む身体を押して
奈良県主催の総合防災訓練に行って参りました。
奈良県被災建築物応急危険度判定士として
民間判定士という立場で実演(訓練)をするというものです。
奈良県中央部にマグニチュード8.0の直下型地震が
発生したという想定。
建築士である私たちは、
地震直後に被害を受けた倒壊家屋を判定し、
引き続いて使用できるのか、使用禁止を宣言するのか
赤(危険)・黄色(要注意)・緑色(調査済み)の表示によって
住民に知らせ二次災害を防止するという職務を担います。
この総合防災訓練では
県下の消防署・警察・機動隊・自衛隊の他
電力会社・ガス会社・その他団体が各々の救助活動や
災害援助・災害復旧を訓練します。
消防署は最新型のはしご救助車などで出動。
(写真は株式会社モリタ ホームページより借用)
陸上自衛隊は自走式浮橋(橋の代わりになる車両)
や災害救助車などで出動。
(写真は自衛隊関連ホームページより借用)
我々応急危険度判定士は・・・
人力式二輪車で出動・・(笑)
だれ?ジミやねぇって言ったの?
災害時は瓦礫の山と化した細い路地や路盤の乱れた
場所を進んでいくのでチャリンコがもっとも機動力のよい
移動手段なんですヨ!
メジャー、クラックスケール(ひび割れの大きさを測る)
サゲフリ(建物の傾き加減を測る)などを持って
建物の安全性を予測し紙を貼ります。
今回は、判定の結果、赤紙でした。
もう、この建物は倒壊のおそれがあるので
立入り禁止です。
我々建築士(被災建築物応急危険度判定士)は
地味だけど災害時重要な役割を果たしています。
もちろん、赤紙を貼らなくてすむように
災害が起こらないことを祈るばかりですが・・
(各都道府県で登録されている判定士は日本全国から
要請があった時いつでも出動できるようにネットワーク作りが
されています。)
無事訓練が終わって、昼食に
災害非常食を振る舞っていただきました♪
あったかカレースープとビスケット。
なかなか美味しかったですよ。
皆さんも万一に備えて災害時の準備は
必ずしておきましょう。
また、NTTや電話会社、プロバイダの
非常掲示板などの使い方を家族で理解しておくことも
大切かも知れません。
建築師ならそんなときはもちろんスカイプですよね(笑)