ひさしぶりにマジメにクラシック音楽ネタです。



こういうの書くと一部の読者の方々から


「エロくない豚はただの豚だ!」


とかクレームがありそうですが・・



気にしないで書きます(笑)



※ この記事にはオチがありませんのであしからず。




ミヨー

ダリウス・ミヨー Darius Milhaud 1892-1974


はフランスの作曲家で、生涯に400曲以上の作品を


残しています。


20世紀の作曲家としては異例の多作家でしょう。


コクトーの元集まったいわゆるフランス6人組


と言われる作曲家の中でも特にエキゾチックなリズム


に特徴をもった作品が多いです。


青年期に4年間過ごしたブラジルで、サンバやルンバに


接し、南欧風な明るいメロディに強烈なリズムを載せた


特に初期の作品に見られる独特の曲調は、


コミカルであり、エロティックです。


さすがに後期の作品は瞑想的で寡黙になりますが


ワタシは彼をロシアのプロコフィエフと並んで20世紀の


ヘンテコメロディメーカーと勝手に位置づけています(笑)




一番有名なのは2台のピアノのためのスカラムーシュだと


思いますが、これは後日紹介するとして


今日は初期のバレエ音楽


「男とその欲望」op.48


をご紹介しましょう。


ダリウス・ミヨーがBBC交響楽団を指揮した


貴重な録音です。


弦を中心とした小規模なオケの他に、打楽器群と


ソプラノ、メゾ、バリトン、バスの4人の歌手


による。20分足らずの音楽です。


比較的控えめに始まるのですが


途中からピアノと打楽器によるカーニバル


が始まり、何とも原始的なリズムに被われます。


さながら人食い人種の祭りのよう・・


でも、野蛮ではなくどこかコミカルなのがミヨーなのです。




おそらくミヨーは楽しみながら指揮をしているのでしょう。


でもこの演奏ではオケは必死でついて行ってる感じで


余裕が見られません。


10分にさしかかるあたりでは、リズムについて行けない


オケがよたよたになりながら無理矢理メロディを作る


そんな感じさえします。


4人の歌手は歌詞を与えられず


終始「アーウー」とボカリーズに徹することになっています。


人間の声も楽器として扱っているのでしょうね。




聴いた後何かが残るという作品ではありませんし


メロディもリズムも決して憶えやすい類ではありませんが


そのミヨーなノリと、ビミョーなハーモニーが


ミヨーらしくてステキだと思います。(笑)



雨の日、インドアで一人で聴くのにちょうどいい


音楽ですね。


ただしヘッドホン大音量で聴いてアタマがおかしくなったという


クレームは受け付けません(笑)




ミヨー、なかなかステキですよ。


次回もミヨーの音楽を紹介したいと思います。


(いつになるかわかりませんが(笑)