(この記事の写真は京都国際会議場ホームページからお借りしました)


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ご存じ国立京都国際会議場。


建築を学び始めた頃、他の人が建てた建築には


全く興味を覚えなかったのですが


それでも「おっ!これは・・・」と感涙した建物のひとつです。



設計は大谷幸夫氏(1924-)。


戦後三大コンペのひとつとして195点の応募作品から


選ばれたそうです。



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柱は垂直には立っていません。


現在なら伊東豊雄氏も柱の概念を取り払った建築を造っていますが


1966(昭和41)年の時点でこの発想は意外性を


帯びていたに違いありません。



そして、この斜めの柱は外観にもそのまま現れて


一枚目の写真のような威厳を表出しています。


日本古来の神殿をイメージしたかのような外観ですが


コンクリート打ち放し、直線美、重厚さ


これはれっきとしたモダニズム建築だと思います。



外観を初めて見たとき、戦艦大和を思いだしたのですが


見れば見るほどこの偉大さに感動し、見とれていました。


外観を見ただけで感動し身が震えたのは


この京都国際会議場とあと2つだけです。。



初めて見たときは何かの会議の開催中で


入場が出来ませんでした。


守衛が仰々しく、なかなか中に入れないイメージがありました。



しかし、幸いなことに青年会議所と言う団体に入会してからは


年に一回大手を振って中に入れる大義名分が出来てうれしい限りです。




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エントランスから入ったアプローチです。


どうでもいいのですが、まさにモダニズムです(笑)


斜めの柱が醸し出す圧倒的なトンネル空間。




(本当はこの写真のように人でにぎわっていない時に入りたいのですが(笑))




未来永劫残していきたい建築のひとつです。



あれ?オチがない(笑)



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