突然ですが建築士と建築師は
どう違うのでしょうか。
よく聞かれます。私は建築士ではありますが、建築師でもあるようです。
ですので、問題の当事者であり俯瞰的には見ていません。
しかし、自分の中で一応は定義付けをしているのでご説明します。
まず一番大きな違いは
苦虫をかみつぶしながら
「近頃の基準法の扱いは
理解に苦しむなぁ。なんだってんだよ。」
と寝ても覚めても愚痴ばかり言ってるのが
建築士。
寝ても覚めても
もっとつまらないことばかり考えている
のが建築師です。(笑)
もちろん、建築師がつまらないことばかり考えているのにも
意味があります。
建築師は建築物という作品だけでなくその存在、言葉、思想
においても、世の中を文化的で愉しいものにしようと
日夜考え抜いた結果、発想は多岐に及びます。
その結果
等身大ザクの模型に思いを巡らせたり
ソーセージの大きさを真剣に考えてみたり
キャラクターグッズに頭を抱えてみたり
駅員とトークバトルしてみたり
グワシをリバイバルさせてみたり
最近クスリにはまってみたり
夢で鼻かみ王子とケンカしてみたり
確定申告に悩んでみたり
疲労缶を漂わせてみたり
etc・・
建築に関係のないところで熱弁したかと思えば
涙ながらの建築魂もかいま見せてくれる
そんな、人間味溢れる建築士のことを
愛情込めて「建築師」というのでしょう。
「士」と「師」の違いは・・・
先日記事にした井上ひさし氏のエッセイを取り出すまでもなく
本来は国家資格でつけられた役職には「士」をつけ
人を導く術を持った者には「師」がつけられたのでしょうが、
医師、調理師、美容師などの国家資格にも「師」がつけられ
宅地建物取引主任者などのように国家資格であっても「士」も「師」も
つけられていない資格があったり・・
ワタシにははっきりとした分類が出来ません。
でも、これだけは自信を持って言います。
建築師は人生の楽しみ方を
知っている人たちばかりです。
私ですか?私は建築師ですが
自分が楽しむので精一杯です(笑)
人様を楽しませることが出来るように
今年も精進致します・・
次回は建築屋をクローズアップします(笑)
追伸:我等が建築士会では建築を志す学生や見習いのことを
将来への期待を込めて「建築志」と呼ぶことがあります。
わたしはこの「建築志」という単語も夢と希望が込められていて
大好きです。