家族の時間を作ろうと
子供が寝静まった時間、相棒と至福の時間を過ごす。
んん!あ~ん♪ とかいう甘ったるい時間ではなく
専ら映画やドラマ、撮りだめたオペラなんかを鑑賞するのだ。
昨日見たのはサラリーマンneo(笑)
あるアメブロガー大先生から教えてもらったバラエティ。
火曜日の夜、またひとつ楽しみが増えた。
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今回紹介するのは例によってオペラ。
舞台の総合芸術と呼ばれるオペラは生で見ないと
臨場感は伝わらないが、素晴らしいものは映像でも素晴らしい。
ワタシは演出のクオリティがオペラの善し悪しを決めるとさえ思う。
大阪で見た、魔笛、アイーダ、売られた花嫁
(演奏者は名誉のため言いませんが)
どれも名曲だが、演出が小学校の学芸祭に毛が生えた程度の
演出だったので楽しめるどころか、怒りさえ覚えた。
それでもきれいな声ときれいな衣装を見たおばちゃんたちは
「やっぱり、オペラっていいよね~。」って
・・
だし巻きを食べて器や盛りつけが悪くても
冷えていて、しょっぱくて濃いダシがかかっていても
その材料が烏骨鶏の卵だったら
「ここのだし巻きは最高よ!」
と曰うおばちゃんたちである。。(想像)
とにかく大阪で見たこれらのオペラは
相棒と二人、金返せ!と怒鳴り込む勢いだった。。
(魔笛に至っては序曲が終わったら寝た(笑)
おなじフェスティバルホールでも
ブダペストオペレッタの「メリー・ウィドー」と「チャールダーシュの女王」
それからモンテカルロオペラの「カルメン」
(残念ながらキャストが途中で交代になったけど)
これは最高に良かったですねぇ。
オペラの楽しみ方を全部知っているわけではないですけど
建築に心を預けたワタシとしてはどうしても演出に目が行きます。
歌の善し悪しは、音楽を専門的に学んでないので
技術的にはわからないのですが(それでいいのだとも思いますが)
背景の造形やスケール感、素材感、照明、衣装が貧弱だと
そのオペラ全体のクオリティが低く感じてしまいます。
あと目に見えない部分で気になるのが
舞台と音楽との間合い。
オペラは音(音楽)で風景や心理を描写するので
その辺が微妙なものは鑑賞するのに苦痛でもあります。
激安DVDでヘンテコな屋外ライブを収録したオペラ全集など
こういうのを生まれて初めて鑑賞した人はきっと生涯オペラを
好きにならないんじゃないかと思うのです。
だって、無用に長いし、大げさだし、字幕だし、劇場の椅子は快適でないし。
ワタシは生まれて初めて鑑賞したオペラがモンテカルロのカルメンだったので
今でもオペラが好きなのでしょう。
恵まれていたと思います。
そこで題名のLULUです。
言わずと知れたベルクのルル。
音楽は不可解。音楽というよりは音。
台本はサスペンス。。というか猟奇。
初めて映像に接したのですが
これほど演出のチカラが重要なオペラは
無いんではないかと・・・
長くなりましたんで続きは後日(笑)