さて、設計監理の建築士に


「漏らさないようにお願いします。」


と言われた現場所長。


どうやったら絶対漏れないかさらに考えるわけです。


この現場は鉄筋コンクリート造4階建ての屋上部分で


南北に13m、東西に104mで一部塔屋があります。


解体途中なので瓦礫が5箇所ほどの山になっています。


そういうのはまとめれば楽なのでしょうが、一箇所が重くなりすぎるので


分散して置くのがセオリーです。


また、廃材を下ろすクレーンは敷地の都合上1箇所しか設置できないので


瓦礫を下ろすのも幾分時間がかかっています。


瓦礫のないところには10m×15mのビニールハウス用の膜を園芸屋に


特注して設置しました。


ある程度の重さと厚みがあるので、ブルーシートのように風で捲れません。


瓦礫のあるところはブルーシートで覆い被せることにしました。


角が鋭利な瓦礫では、園芸用シートはすぐに破れるのです。


飛ばないように瓦礫で周りを押さえています。


そして、未だ解体していない一部の部分はそのまま放置しました。


考えるとこれが一番の問題だったのです。。


今回の豪雨でシート養生の上にたくさんの水たまりが出来


結果的にスムーズな排水を阻害されていたのです。


そして、解体作業の震動による無数のクラックが既存防水層に


影響を与え、今まで漏っていなかったところまで雨が回ることになりました。



結果、土曜日の夜8時に1時間ばかり集中的に降った豪雨で


現場はだだ漏りになり(だだ漏りって関西弁?)


22時ごろ天井裏の電気系統がショート。


警備会社の通報で23時に現場に行ったときには直下階の床は


もう既に水浸しでした。。。


2時頃までかかって学校の先生と水出し作業。


日曜、月曜と復旧作業です。


さらに運の悪いことに月曜未明に前回を超える大雨が・・


結局床スラブの配線孔を伝い2階まで雨漏りが達したのです・・


「まぁ。運が悪かったですね。困りましたね。


夏休み中に復旧できるんでしょうか。」


「ご迷惑をおかけしてすみません。まず被害拡大にならないように


屋上の作業工程を変更して、防水工事を先に進めます。


夏休み中に復旧するよう全力を尽くします。」


「取り急ぎ被害の状況報告と、今後の対策を検討し報告します。」


3者それぞれの立場と役割がありますので


絵面上はうまくいくはずなんですが、


施主としては登校日の対応と家具の点検。


設計監理としては電気・躯体の総点検作業。


工事管理としては工程変更による大きな予算負担。


多大な負担とご迷惑をかけることになりました。



あれ?何が言いたかったのだろう?


なんとなく現場責任者としてのワタシの恥の上塗りになっただけかな。


オチもなければ問題提起も訴えかけるものも何もない


つまらない記事になってしまいました。。



改めて、ご迷惑をおかけした当事者の方々にお詫びすると共に


最後まで読んでいただいた読者の皆様にもお詫び申し上げます。


m(__)m



さ。ワタシはウサギ対策再開です。。。(´ヘ`;)ハァ