台風4号が日本中をなめ回したかと思えば


今度は新潟長野で大きな地震が発生した。


そして太平洋沿岸をおそう豪雨。。


我々に立ちはだかる自然の脅威。


被害を受けられた方には心よりお見舞い申し上げます。




台風は難なく過ぎ去り、地震の直接の被害もなかった


ワタシのまちですが、今晩の大雨により


自宅の前を通る幹線道路は北・南とも冠水して通行不能となっています。


いつも構造上の問題から大雨が降ると水没するので慣れましたが


うちのマンション一帯は陸の孤島となり(ーー;)


車での移動ができなくなります。



自然の力は人間なんかで太刀打ちできないのでしょうね。


地震で倒れた住宅をテレビで見るといろいろ思うこともありますが


たとえば家が倒れる倒れないは、建築基準法の枠だけでは語れない


複雑な事情もそこにはあるのです。


もちろん基準法遵守のもとでは家は倒壊する可能性がかなり低く


なることは当然ではありますが。




お客さんに訊かれました。


「のたぶたさんの家は地震で倒れませんか。」


もちろんワタシは


「その点は大丈夫ですよ。しっかりと構造計算していますから。」


と答えます。


でも、絶対に何があっても倒れないか?といわれたら


それはちょっと返答に困ったりします。


さすがに「これが倒れるぐらいだったら他の家も全部倒れていますよ」


なんてさすがに言えません。建築に身をおく人間として。


これは当然のことですが住み手にとって建築物は


絶対的信頼が置けるべきものなんですね。


スーパーに売っている加工食品がすべて食べられる原材料で


作られているのと同じぐらい、倒れない家は当然なんです。


敷地が傾斜地であったり、盛土であったり、崖下であったり


そういうロケーションで家を建てる建築屋も結構プレッシャーを


感じているはずです。


倒れにくい家を造る方法はたくさんあり、その危険要素が少なければ


少ないほど最悪の結果は避けれるのですが


住み手も作り手も『倒れるはずがない』と思うことこそが


最大の幸せであり、また最大の弱点なのかも知れません。


お住まいの家に少しでも気になることがあれば


建築士に相談することをお勧めします。


そして万が一に備えて対策をしておくことこそ最大の護身だと思います。





私の住んでいるマンションでは緊急時の避難場所が指示されています。


しかしその指定の避難場所までの通路が冠水して通れなくなっています。


どうしてくれよう・・(ーー;)