土曜日に、近畿建築士会協議会青年部会の定例会議がありました。


年に6回開催されるこの会議は近畿2府4県の持ち回りで開催され


7月は奈良県の番ということでホスト役ということになります。


本来、3時間分の会議スペースと、交流会(懇親会)の設営だけで


充分なのですが、今年はいろいろと想いがあり設営に力も入りました。


「ナラならではのおもてなし」というキャッチフレーズのもと


趣向を凝らしたおもてなしとサプライズゲストの設営等


あの手この手で、近畿のメンバーを楽しませることを考えました。


挙げ句の果てには、我々メンバーの一人が今秋結婚されると言うことで


懇親会で人前結婚式を開催するという暴挙?までやってしまいましたが


「公私混同甚だしい!」という批判もなく?来られた30余名のメンバーを


終始楽しくお迎えできたと思います。



「裏で動くからおもてナシなんだよ」とは誰が言ったか忘れましたが


おもてなしについていろいろ考えてみました。


奈良というまちはご存じの方も多いかも知れませんが


まず、終電が早い。従って夜の短いまちなんです。


そして、歓楽街がない。ま、お店がないことはないのですが


固まってまちを形成していないので、


そういったおもてなしに少々辛いところがあります。



あげくに、ホテルが絶対的に少ない。


京都のような国際観光都市になりえない一番の原因は


そこにあります。


修学旅行を思いだしてください。


奈良のしかと戯れる学生は未だ多いですが、夕方から京都に行き


宿泊は京都で。という設営がほとんどです。



JR奈良駅周辺には航空会社系ホテルがあり、この度外資系ホテルの


招致も決まりましたし、何と言っても奈良ホテルという世界に誇る


宿泊施設もあるのですが、どうも、積極的に奈良に泊まる人が少ないのが


昔からの奈良の特徴です。いわゆる腰掛スポットという印象が拭えません。




・・・奈良談義になってしまいました(笑)




話題はおもてなし。



もてなすとは、もともと茶道の世界の言葉で


心を込めて客に接することを言います。


(心を・モノを)持って成すというのが語源のようです。


英語ではhospitality(ホスピタリティ)といいますが


その語源のラテン語hospesが派生してhospital(病院)


hospis(終末期ケアの施設)hotel(ホテル)にも派生したそうです。


おもてなしは茶道で言う掛け軸や生け花のような視覚で人を喜ばせる


だけでなく、湯を寝かせておいたり打ち水で涼をとっておいたり


そういう見えない心配りも含めておもてなしということになります。



おもてなしをするためには、自分が相手を好きでなければならないし


相手にどう思ってもらいたいかという


具体的なイメージも必要だと思います。


ワタシも数々の場でおもてなしを受けることがあります。


そのおもてなしは言葉だけなのか、


本気なのかは失礼ながらやはりわかります。


もちろん、おもてなしを受けたことに感謝をするわけですが


「おもてなしを受けた。ありがたかった。」という想いだけで留まるか


「感動した。またご一緒したい。」と思わせるかで必然に行動が異なります。


ワタシたちの考えでは、せっかく奈良に来て頂いたのですから感動して


奈良のファンになってもらって帰って頂きたいと思い、


今回は実現したと思います。



えらそうなことを書きましたが、今は充実感でいっぱいです。


仕事にも生かして行ければ一番いいのですが、そこになかなか至らないのが


ワタシの未熟さかも知れませんが(・・;)