【メタボリック】 metabolic

代謝と訳される。

生体内で体外や体内から物質を取り入れ

他の物質を生成したり、エネルギーに変換したりすること。

広義で新陳代謝と言われる現象を差し

順次新しいものに入れ替わり変化する現象をメタボリック、

その学問、思想をメタボリズムという。




建築の世界では1960年代から1970年代にかけて

メタボリズムという思想が黒川紀章、菊竹清則、大高正人ら

によって実践され、いくつかの作品が残された。


以上。ノタペディア第2弾でした(・・;)


もともと、メタボリズム建築は、建築物の骨格である躯体部分を

恒久的なものとし、部屋や設備部分を新陳代謝させることで

常に新しく生まれ変わる手法を指しました。


今、メタボリズム建築がまさに新陳代謝の時期を迎えています。

皮肉なことに本来のその意味を超えて、建物自体が壊され

新しい建築物に変わるという街の新陳代謝という形で。。


教科書に載っていた数々の個性的な作品が今取り壊されようと

しています。今のうちにしっかりと味わっておかないと

実物をもう見れなくなるかも知れないのです。



capsule


ご存じ黒川紀章先生の中銀カプセルタワーです。(1972)

もう既に取り壊しが決まっています。

跡地は14階建てのビルに生まれ変わるそうです。


住戸部分(直方体のユニット)は取替ができるようになっていましたが

実際一度も取り替えられた事例がないそうです。

世界を代表するメタボリズム建築は一度もその実験がされないまま

その運命をまっとうする予定です。


壊されていく建築には独特の美しさがあります。

一度は中に入ってみたかった。

東京は今メタボリックハザードです。


え?メタボリックハザード・・・・・

もしかしてワタシのことですか(ーー;)