先日、(社)兵庫県建築士会のご好意で
兵庫県三木市にある実大三次元振動破壊実験施設
E-Defenceの公開実験に参加させていただきました。
この施設には、世界最大の振動台(15m×20m)があり、
最大1200tの構造物に震度7相当の地震を再現できるということ。
3月29日の公開実験では高さ100m(マンションの29階~30階相当)の
部分に、東南海地震を想定した震度5強の揺れを再現していました。
動画は地震発生後40秒からの揺れの状況です。
見えにくいとは思いますが想像以上の揺れです。
これでも阪神淡路大震災よりも震度は小さいのですが。
今回は長周期震動(大きくゆっくり揺れるタイプ)の再現でした。
実験は当然一回きりなので、やり直しも再震動も出来ません。
この状況で最大変位が横90cm、縦200cm近くまで揺れております。
難しい話はおいといて、何が言いたいかと言いますと
動画の中で倒れているロッカー、倒れていないロッカーがあることです。
壁にL型の金物で固定したロッカーはほとんど無事でしたが、
対策をしなかったものは発生後すぐに倒れています。
倒れたロッカーは出入口のドアをふさぎ、避難の支障にもなります。
(キャスター付きのパソコンラックは右往左往しながらも被害無し(笑)
地震はいつどのように起こるかわかりません。
危険を回避して万全の対策を日頃からしておくことが重要です。