構造偽装が今こそ旬のようです。


でも納豆と根本的に違うのは、何度も何度も同じ問題が取り上げられていること。


それだけこの問題は根深いんですよね。


私が思うに、構造偽装のおそれがある建物なんて数え切れないぐらいあると思います。


ここでは書きませんが、構造計算書の偽装は簡単にできたのです。少なくとも数年前までは。


コンピューターが自動で作った100枚を超える計算書の全てをチェックするのは誰しも無理なので


最後の答えがOKかNGかで判断するんですね。


つまり計算書をワープロに変換してNGの文字をOKと書ければ偽装成功なのです。(あ。書いてしもた)


(もちろん現在は無理ですよ。)


そもそもそこしか見ていない(見れない)役所が確認申請をおろしていたので


役所は構造偽装なんてハナから頭にありませんでした。


見落としていたというレベルではないんです。


ここが建築不信の原因のひとつだったのです。。


ペコちゃんも納豆番組の制作会社も悪いことを平気で出来る。


建築関係者にも設計事務所にもそんな人が当然いたはずです。


高い審査料をもらって、適当にしかチェックしない役所。


「これぐらいいいだろう」といいようにごまかす設計者。


「見えないから」と手を抜く施工者。


値段が安ければ何でもいい施主。


悪循環を断ち切るのはどの順番かなんて言ってる場合ではなく


建築にどこまで真剣に立ち向かうかということをみんなが考えなければなりません。