昨日、一級建築士試験の合格発表があった。


合格率は全国で7.4% 


例年10%前後だから例年通りかちょい難関だったというところであろうか。


合格されたみなさまおめでとうございます。

難関を晴れて乗り越えられたことお祝い申し上げます。


合格者データがJAEICのサイト で公表されているので引用すると

20歳代の合格者が46%を占めている。年々増えているという。

若いときの方が仕事に追われず勉強もしやすい環境にあるものだ。


私は日々の仕事にいつも追われてばかりいるのたぶたです。(笑)

(まぁ合間にブログする暇はあるやんと痛いところ突かないでね。)


建築士法改正で今後特に一級建築士の受験資格に大きな制限が課せられることは

ほぼ間違いなくなっている。今後は建築士の数を減らし質を上げようと言うことである。


建築士の数を減らすことが質を上げることかというと、少々疑問なのだが

建築士(特に一級建築士)は放っておけばこのまま確実に減っていくことは間違いない。


他の国家資格がどうかは調べたことがないのでわからないが

一級建築士に関しては確実に高齢化の波が押し寄せている。

また、資格は持っているが仕事をしていない建築士が結構いるということだが

そんなペーパー建築士は高齢の方に多いと言うこともまた現実なのである。

(もちろん過去はバリバリ現役で活躍されていたが、それも新耐震基準施行前の話。)


そんな過去の建築士の方を私も何人も知っているが、

決まってこうおっしゃる。「昔はこれでいけた。最近のことはわからん。」


これが医者だったらみんな死んでます。

こんなオジサマ方(若い人にもいるかも知れないけど)は建築士を名乗らないでください。

もちろん実際、毎年のように改正される建築関連の法律や新しい技術にアンテナを張り

勉強されているご年配の方もたくさんいらっしゃって、やっぱり尊敬してしまいます。


現在一級建築士登録者は累計32万人。

今までに何人の方が亡くなったかはわかりませんが、20代は約3000人、40歳代まで合計しても

10万人そこそこだそうです。

50歳代以上がおよそ2/3。

安定感の悪い逆ピラミッド現象です。一級建築士の数は操作しなくても減っていくに違いありません。


近い将来絶滅の危機に瀕するかもしれない一級建築士をみなさん温かく見守ってやってください。