「虫が美しく見えるのは一定の範囲内でおさまっているから。」
先日、建築家の出江寛先生・吉村篤一先生の講演を聴く機会があり
こういう言葉に出会った。
虫は黒や茶色の地味なものから、玉虫のような派手なものまでいる。
およそ自然にあり得ないような華美な色の蝶々もいる。
なぜ自然界に全くなじまないそれらの虫をきれいと思うのだろうか。
それが虫であるという範囲から逸脱していないからである。
確かに足が10本、体長が10cmもある蜂を見たら、誰もが気味悪がるだろう。
しかし、ごくノーマルなミツバチの様態で、緑地に赤の水玉だったらこれはきれいと思うかもしれない。
そう考えると街における建築の例えとしてはとっても当を得ている。
街において調和した建築というのは決してカメレオンのように保護色でなじんだものとは限らない。
むしろコンクリートジャングルのコンクリートボックスはつまらない。
かといって、スケール感やカタチ・色が突飛すぎるとこれも話にならない。
ここら辺が建築やっていて結構難しい部分なのだが
名建築と呼ばれるものはその辺のバランスがぎりぎりで踏みとどまっているものだ。
一定の範囲でおさまるデザイン。これがスタンダードな美的感覚なのかなとおもいつつ。。。。
誰かそんな仕事ちょーーだいーーーーw