懐古趣味親爺のブログ

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幼少期(1950年代)から成人期(1970年代)までの私の記憶に残っているものを網羅。

江波杏子の魅力で人気となった“女賭博師”シリーズですが、イカサマ手口も物語設定もネタ切れ状態。粗製乱造で飽きられるのも早かったですね。

『女賭博師さいころ化粧』(1969年・大映/監督:井上芳夫)は、シリーズ12作目。

悪党のヤクザ・風間(成田三樹夫)に雇われた木壺の半次(大坂志郎)の逆イカサマ(イカサマをしていない相手にイカサマを仕掛けて勝つ)によって自殺した父の仇を討つために銀子は女賭博師・緋桜のお秋(久保菜穂子)に弟子入り。お秋も半次の逆イカサマに敗れ、リンチを受けて死亡。銀子は厳しい修行を積み、全国の親分衆を集めた風間の金貼り盆で、半次と対決。半次の逆イカサマを見破り、風間の悪事を暴きます。

 

『女賭博師十番勝負』(1969年・大映/監督:田中重雄)は、シリーズ13作目。

銀子(江波杏子)の兄(船越英二)の会社を乗っ取ろうとしている専務の沢村(渡辺文雄)は、ヤクザの中井(小松方正)と結託して兄が惚れている芸者の鶴弥(高千穂ひずる)を利用して兄を罠にかけます。会社を守るために銀子は中井とサイカブの勝負。中井の代人は、かつて銀子が破ったサイカブの名人・留蔵(大坂志郎)の息子・健一(峰岸徹)で、健一はイカサマをつかわず銀子に敗北。中井は健一と銀子を襲って逆に倒されます。

 

『女賭博師丁半旅』(1969年・大映/監督:井上芳夫)は、シリーズ14作目。

名人と云われた辰吉が壺振り名人戦で虎三(草薙幸次郎)に敗れて死に、辰吉の娘・銀子(江波杏子)は父の仇をとるために辰吉の弟子・鉄五郎(佐藤允)について修行。壺振り名人戦に出場した銀子は、辰吉に破門されて旅に出ていた矢ノ上(藤巻潤)の手助けもあって、虎三を抱えているヤクザの横尾(鈴木瑞穂)が会場にイカサマ仕掛けをしているのに気づきます。

 

『女賭博師花の切り札』(1969年・大映/監督:井上芳夫)は、シリーズ15作目。

三田村組と兼松組の縄張りをかけた勝負に銀子(江波杏子)は浅造(天知茂)に敗れ、マネージャーの政吉(船越英二)と修行の旅に出ます。三田村は自殺し、妻と(稲垣美穂子)と組員が供養盆を計画。兼松(成田三樹夫)は供養盆と同じ日に金張り盆を開こうとしており、銀子は兼松に中止を申し入れます。盆の勝負となり、銀子は半次(津川雅彦)のイカサマが見破れず、兼松が供養盆まで仕切ることになります。兼松は何かと意見する浅造が気にいらず、半次を胴師にするため、浅造襲撃を計画。兼松にそそのかされた政吉に襲われて浅造は負傷。政吉は兼松に殺されます。浅造を見舞いにいった銀子は、浅造から半次のイカサマ手口を教えられ、親分衆が居並ぶ供養盆の席で半次のイカサマを見破ります。親分衆が兼松を成敗。

 

『女賭博師壺くらべ』(1970年・大映/監督:井上芳夫)は、シリーズ16作目。

壺振り名人の倉吉は小田原の縄張りをかけて吹き寄せの精次(成田三樹夫)と対戦中、前川(高橋昌也)興行の巧妙な罠に落ち、イカサマの汚名をかぶって殺されます。倉吉の娘・銀子(江波杏子)は、父の無念をはらすべく壺振り修行。前川興行が西伊豆の縄張りを賭けて松木組と賭場の勝負をすることを知った銀子は、松木に代人にしてくれるよう頼みます。そして、松木が代人に予定していた竜神のお松(美輪明宏=当時は丸山明宏)との勝負に勝ち、精次との対決で前川の罠を見破ります。親分衆が前川を成敗。

 

『新女賭博師・壺ぐれ肌』(1971年・大映/監督:三隈研次)は、シリーズ最終作。

南条組が仕切る大花会で胴師となった銀子(江波杏子)の弟子・辰造(水上保広)が、南条組の縄張を狙う黒門(渡辺文雄)の巧妙な罠でイカサマの汚名をきます。黒門組にワラジを脱いでいた渡世人の政(本郷功次郎)が一宿一飯の義理から辰造を刺殺。銀子は陸送の運転手となって政を追います。太田黒(伊達三郎)一家の賭場で、イカサマで荒稼ぎする胴師・夏江(安田道代)に水を差したことから銀子は太田黒に狙われますが、政が銀子を救出。政は黒門に騙されて辰造を殺したことを銀子に詫びます。東京へ帰ってきた銀子は、縄張りを賭けての南条組と黒門組の賭場での勝負に南条組と代人となり、黒門組の代人・夏江と対決。夏江は幼い頃に生き別れとなった政の妹で……

『壺くらべ』からの1年後の作品で、これまで暴力に対しては無力だった銀子でしたが、この作品では仕込みのカンザシで立ち回り。ラストも親分衆の前で悪事を暴くというのでなく、悪党一家を相手に江波、本郷、安田がドスを手にして渡辺を倒します。藤純子の”緋牡丹博徒”への対抗かもしれませんが、シリーズの良さが消え、失敗作となっていま~す。