懐古趣味親爺のブログ

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幼少期(1950年代)から成人期(1970年代)までの私の記憶に残っているものを網羅。

『シーラ号の謎』(1973年/監督:ハーバート・ロス)は、豪華ヨットの中で起こる殺人事件の純粋謎解き映画。

1年前に妻のシーラを轢き逃げ事故で失った映画製作者のクリント(ジェームズ・コバーン)は、その時の関係者を妻の名前をつけた豪華ヨット“シーラ号”に招待します。招待されたのは、シナリオ作家のトム(リチャード・ベンジャミン)と妻のリー(ジョーン・ハケット)、芸能マネージャーのクスチーヌ(ダイアン・キャノン)、老監督のフィリップ(ジェームズ・メイスン)、二流女優のアリス(ラクウェル・ウェルチ)とその夫アンソニー(イアン・マクシェーン)の6人。新作映画を作るためのゲームが開始されますが、それはクリントが轢き逃げ犯を見つけるために用意したもので、クリントに過去を知られて憎しみを持っている者もおり、不穏な空気が漂います。2番目のゲームの舞台である廃墟の修道院でクリントが殺されたことから……

“そして誰もいなくなった”的展開になるのかと思ったのですが、予想は見事に外れ。最近はこの手の犯人捜しが焦点になっている映画は珍しいので楽しめました。前半の大部分を占めるゲームの内容がよくわからないのが難点で、クリントが殺されるまで緊迫感が盛り上がりません。だけど、謎解きの後の展開が捻ってあって、面白いものにしています。若い頃のイアン・マクシェーンを見ることができたのも嬉しかったで~す。

 

『黄金の指』(1973年/監督:ブルース・ゲラー)は、スリのチームによる犯罪を描いたクライム・サスペンス。

サンディ(トリッシュ・ヴァン・デヴァー)はスリの青年レイ(マイケル・サラザン)と知りあい、互いに惹かれあいます。故買屋から一流のスリが仲間を探していると教えられ、指定された場所へ。かつてはスリの名人と云われたケーシー(ウォルター・ピジョン)が二人を面接。二人は黄金の指を持つというハリー(ジェームズ・コバーン)のチームに採用されます。獲物をケーシーが見つけ、サンディが獲物の注意をそらし、ハリーが獲物から金品をスリ取ってレイに渡すというチームプレイ。4人は安全確実に犯行を重ね、大金を稼いでいきますが、スリの腕前を見せたくなったレイが運び屋だけでは満足できなくなり……

分業システムのスリの実態を描いているのが面白いです。レイの不注意からケーシーが捕まり、その保釈金をつくるためにハリーが計画した大仕事が最後の見せ場なんですが、意外と杜撰で盛り上がらず、御用となるのは拍子抜け。派手なアクションは全然なく、コバーンが瓢々とした味わいで見せてくれる軽い犯罪映画で~す。