買い物の後、サンセットを観たい!と思っていた私は日の入り時間よりも一時間半ほど前にホテルに電話しようと、インフォメーションカウンターへ行きました。



ところが。



なんと!



17時でインフォメーションセンターは閉まっていました。。。



インフォメーションセンターから電話したら大丈夫だよ!



と、バスのドライバーから言われていた私はどうしようかと本当に一瞬唖然としました。



が、ここはあっさり誰かに頼もう!と即決断!



ただ、旅行者に頼む勇気はなかったのでアップタウンにあるお店をのぞいて、やさしいそうな女性の店員さんのお店を探しました。
なんとなく男性に声をかけるのが怖くて、年上の女性を探しました。



すると、すぐ近くのお店にそんなお店を発見!



日本から来ていて電話が使えない、インフォメーションが閉まっていて、ホテルのバスを呼べない等々事情を説明すると、OKと言ってホテルに電話をかけてくれました。



早速かけてくれたものの、なぜか電話に誰も出ず不安になっていた私にも優しい声をかけてくださり、根気よく何度も電話をしてくださいました。



お店なのでもちろん来客もあり、レジを待っていた方がいたので身振り手振りでそちらの方を優先してくださいといったのですが、私を心配してくれるような本当に優しい方でした。



ずーっと鳴らしていると、やっとホテルの電話がつながり、バスで迎えにきてもらうことになりました。



わずかな時間でしたが不安になっていたのでとても助かりました。



私が買うものはないようなお店だったので帰り際に電話代を渡そうとしたのですが、それも受け取らずに、電話がかかってよかったわと笑顔で見送ってくれました。



今回、すぐにお店に声をかけて電話してもらおうと思ったのは、間違いなく昔読んだ本のおかげです。それはある物語の中で師匠が弟子に人にノーと言わせなさいという課題を出すのですが、弟子は簡単な課題と思い町の人に声をかけるのですが、なかなかノーと言ってくれません。



そのノーと言わせようとした内容の中には、お金を貸してください、等々が含まれていたのですが、人って本当に困っている人を見たら助けようって思うのでノーってなかなか言われないんです。



要するに師匠はノーと言われるんじゃないかと不安や心配に思っていることは案外そうでもないんだよ、ということを弟子に伝えたかったという話なのですが、私にはとても印象に残る話でした。



お金を貸してください。



なんて、本当に困っていたとしても、詐欺と思われるんじゃないか、怪しまれるんじゃないかなどと、いろいろと想像してしまい、私はなかなか言えないと思います。



日本だったらなんとか交番を探し出して、実家に電話してもらおう。なんて昔考えたことがあるほど、人に話しかける勇気がない私です。



でも今回、電話がつながらない!ってなったときに考えたのは二つ。



ホテルまで歩いて帰るか、もしくは誰かに電話を貸してもらうということ。



そのときにふとこの話を思い出し、電話を借りることができました。



旅先って予想外のことがあるし、自分の枠の中におさまっているだけじゃ解決できないことってたくさんあります。
アップタウンから歩いて帰ることは何分かかったかわからないですが、おそらくできたと思います。
でも、はじめての道でこれから日が暮れていく中知らない道を歩くのは自分にとって不安を増す行為だったなって思います。



今回この方には本当に感謝しかありません。



何度もお礼を言い、私はもといたインフォメーションセンターの方へバスを待つために戻りました。



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つづく♡



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