自分を一番上に持ってくる。
私は、意図的に、私に近づく為のハードルを高くしています。
街中でティッシュ配りをしてるとします。
最近見かけませんけど。
ティッシュを差し出したら、みんな「ラッキー☆」くらいで
大多数の人が気軽に受け取るでしょう。
それは、『受け取る』だけで終わるからです。
もしそれが、アンケート用紙付きで、
『アンケートにお答えしていただいた方に
ティッシュプレゼント☆』
というものだったらどうですか?
めんどくさくて、ティッシュを受け取らない人が多いですよね。
そういう人は
アンケートに答える>>めんどくささ>>ティッシュを受け取る
という図式になりますね。
もしも、ティッシュの方に重きを置いてる人ならば、アンケートもささっと答えるはずです。
たとえ話が極端ですが、
漫画家をしていると、大体の作家さんは、
『お仕事の御依頼はこちらから⇒(メールアドレス)』
と連絡先をSNSに表記しているのが目につきます。
これはお仕事の依頼を受けやすいようにですよね。
編集者から声をかけやすくする、という効果があります。
私は、あえて何も表記していません。
それは、一度、『てこ』が
「どういう人物で、どういう考えの持ち主なのか」
を考えてほしいと思っているからです。
みんなが連絡先を表記する中、表記しないというのは珍しいので
きっとこう考えると思われます。
「連絡をしてほしくないから表記していないんだろうか?」
「今新しい仕事をできない状況なんだろうか?」
「今は忙しいのかもしれない」
「もしくはここでしか描かない、と固定の編集部があるのかもしれない」
連絡先を表記する=お仕事募集(話だけでも聞きます)Welcome!
連絡先を表記しない=受け入れ態勢ではないかもしれない(状況確認から)
こんなめんどくさいこと、考えたくないですよね。
ここでやめておこうという編集部は、そこまで私を必要としていないのです。
今は、漫画業界も気軽に素人に声をかける時代です。
私も最初はそうだったんですけどね笑。
私がどういう出版社で漫画を描きたいか。
私の意思を尊重してくれて、私が気分よく描ける出版社です。
連絡先を表記しないのは、その為の第一段階のふるいです。