私が漫画家になる前、私はふと、日記を書こうと思い、

ある日から書き始めました。

 

いつもなら3日坊主で終わる日記ですが、その時は一年くらい続きました。(確か;)

 

で、そのノートを読み返すと、その日にあった出来事も書いてあったんですが、

「こうなるといいな!」

「そしたらきっとこうなって、超嬉しい!!」

 

という願望が具体的に書いてありました。

前向きな妄想の世界が繰り広げられていたというべきか…

そこで鍵になるのが、こうなったらどういう気分になるかというところまで書いていたことです。

 

 

あれ?Happyちゃんと同じことしていたんだな?とつい最近発覚したのですが…

 

 

 

いやいや、漫画家になるのなんて、ずっと絵とか漫画描いて努力したり投稿とかしたりしてたんでしょ?

 

 

 

いいえ。

投稿はおろか、

 

私が初めて漫画を描いたのは、

初めて商業誌に載った漫画です。

 

 

 

 

 

元々漫画は描いたことがありませんでした。

漫画を読むことも大好きなので、こういう作家さん、憧れるな~。

こういうの描けたらいいな~。

そしたら、好きなことを仕事にして、楽しい暮らしができそうだな~。

 

軽く思っていたらそうなりました。

 

 

 

 

 

では経緯を詳しく話します。

 

絵を描くのは趣味で5年くらい描いていて、

漫画とか描いてみようかなーと思っていたところ、

ある日、ネット上で編集さんに「このキャラで4コマ漫画を描かないか?」

と声をかけられ、私はまず、4コマ漫画を描き始めました。

 

その後、「自分でキャラクターデザインもしてみたいなー」と軽く思って日記に書いたら、

「オリジナルキャラクターで4コマ漫画を描かないか?」とタイミングよく言われ、

 

その後、「普通の漫画形式の漫画を描いて、どこかに投稿してみようかなー

と思ってまた日記に書いたら、

またどこかで盗聴されていたと疑うタイミングで

「普通の漫画、雑誌で描かないか?」と言われ、

差し出されるままに、

いわゆる書店の漫画コーナーに置いてある単行本を作ることになったのです。

 

 

まるで、何もできない赤ん坊を育てるかのように、

最初から何もかも教えていただきました。

赤ん坊ですよ本当に…やりたいことだけやる。

あとは差し出してサポートしてくれ状態。

 

この恵まれすぎた環境を遠慮もためらいもなく、

当たり前のように受け入れた自分、グッジョブです…。

 

 

 

そして、何もできない、やったことのない私に、

よくぞ編集さんは声をかけてくれたりやらせてくれたなぁ!と!

 

単行本を数冊出させてもらってるのですが、

一番最初、まだ普通の漫画を一度も描いたことがない時に

「単行本にする時は~」という話をされ、

私は内心『「まずは試しに一話だけ描いてみて」とかじゃないの!?

もう単行本にする話をしてるの!?私がどういう漫画を描くか、

漫画をちゃんと描けるかどうかもわかってないのに!?』

と戸惑いましたが、

それが当たり前と思うのが、プロの引き寄せよな~。

 

 

 

種(こうなったらいい気分だな~)だけまいたら、こちらからは動かなくていい。

差し出されたものに、自分の気持ちでOKかNGかを出せばいいだけ。

 

 

ということを学びました。