そんなトール君と夜の町に飛び出したのが9時前でした。

渋谷の町は賑やかでたいそうな盛り上がりをみせておりました。トール君はそんな渋谷のクラブに入りお姉ちゃんのお尻を追っかけておりました。

私は旧知の友の回帰を祝うことで頭が一杯で他のことなど考えられなかったのですが、たまたま隣りに来たお姉ちゃんが冬なのにすごく薄着だったので「寒くないの?」と聞いたところ何故か話が弾んでしまい顔もタイプでしたがあくまでトール君の回帰祝いなので不埒なことなど全く考えてなどいなかったのですが、そのお姉ちゃんが喰い気味に来るのでしかたなく会話を続けておりました。

お姉ちゃんの名前はカオル。友達と来ていたらしいのですが友達とはぐれたとのこと。「きっとナンパされてラブホでも行ったんだろーなー。いーなー。」この会話の中の「いーなー。」をわたしが聞き逃すことなどあるでしょうか?いやありません。

すぐさま、「どこのラブホ行ったのか調べるためにここら辺のラブホまわろっか?一人じゃ入れないから付き合うよ。」とわたしが切り返すとカオルは笑いながら「うけるねー。いーよ。ラブホいこ。」となりましたので、「連れに言って来るね!」と言うことで回帰祝いが無事終了した旨をトール君に告げるべく彼を探しました。

すると、トール君もわたしを探していたみたいで好都合にもすぐに見つかりました。

「ちょっとやべーからこれ預かっててくんねぇかな。」
トール君はそう言うとわたしに小さなビニールに入った葉っぱを渡して来ました。事情もそのハーブの種類も分かりませんでしたが、友の頼みを無下にするほど下衆なわたしではありません。

快諾しズボンの左ポケットにそれを突っ込みました。

「あとで連絡するわ。帰っててもいいから。」

トール君はそう言うとそそくさとその場を後にしました。急いでカオルの元に戻ろうと思いましたが、焦ってる感じを悟られるのも無粋なのでトイレにでも寄って行こうと思い、人ごみをかき分けてわたしはトイレに行きました。

続く…


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