■自爆テロに攻撃された日本船 「命綱」の守りは多国籍軍任せ

 ここに掲載した写真(日本郵船提供)は、日本郵船の超大型タンカー「TAKASUZU」(高鈴、28万トン)である。ペルシャ湾からはるばるインド洋の波濤(はとう)を越えて、原油を日本に運んでくる。

 原油の9割を中東に依存する日本の命綱の一つであることはいうまでもない。それが電力をはじめとして日本経済を支え、クルマを自在に走らせている。

しかしこれらタンカーが中東からのシーレーンで、テロ攻撃を受けたとしたらどうなるか。とたんにエネルギー供給は干上がり、日本経済は壊滅的な打撃を受ける。石油危機の再燃である。


実はこの「高鈴」が、ペルシャ湾のイラク・バスラ沖で実際にテロ攻撃を受け、間一髪で撃沈をまぬがれていた。このとき、タンカー・テロを寸前で阻止したのはペルシャ湾に展開する多国籍軍であった。


しかし、この自爆テロで、多国籍軍のうち米海軍兵2人と沿岸警備隊員1人が死亡した。タンカー・テロは阻止されたが、手痛い犠牲者を出してしまった。

 その数日後、国際テロ組織アルカーイダに関係するザルカウィ容疑者の犯行声明が出た。彼らはタンカーを狙えば原油価格が高騰し、西側の主要国が耐えられなくなると信じている。


多国籍軍はこれら海上テロを阻止するために、ペルシャ湾からインド洋にかけ3つの部隊に分けて「テロとの戦い」の任務についている。このうち「高鈴」が狙われたのは、地図上で赤色に塗られたペルシャ湾の最深部である。

 日本は法的な制約から、ペルシャ湾の「戦闘海域」に海上自衛隊の艦船を出せない。そこで海自はより安全な青色のインド洋上に補給艦などを派遣し、多国籍軍に給油活動している。海自艦が直接的に海上テロを排除できないためにタンカーを守るのは他国依存にならざるを得ないのである。

 その根拠となるのがテロ対策特別措置法だ。それさえ野党は、「日本の安全に関係ない所への部隊派遣はできない」と延長に反対する。

 関係ないどころか、密接にかかわることを「高鈴」事件が示している。補給艦はこれら「テロとの戦い」を支援しているのであり、同時に、日本の「国益」に直結する経済動脈をも守っている。


灼熱(しゃくねつ)のインド洋でいまも、海上自衛隊員が黙々と補給艦から外国艦船への給油に汗を流している。この海自艦がインド洋から去ると、補給艦の給油に依存しているパキスタンの艦船が撤退せざるを得なくなる可能性が高い。

 パキスタンは多国籍軍の中の唯一のイスラム国であり、アフガニスタンへの影響力が大きいだけに、その撤退によって友邦が受けるダメージは大きい。それは、日米の同盟関係を無用に傷つけることにもなる。

 海自艦撤退の可能性を13日の英紙フィナンシャル・タイムズは、1面で「武士道ではない。臆病(おくびょう)者だ」という見解を伝えた。海自が補給艦を出せなければ、他の国が肩代わりをしなければならないから“敵前逃亡”に見えるのだ。

 英国の作家、ジョージ・オーウェルはこうした安全保障の盲点を半世紀以上も前に述べている。「平和主義者。彼らが暴力を“放棄”できるのは、他の人間が彼らに代わって暴力を行使してくれるからだ」(『オーウェル評論集』岩波文庫)

 多国籍軍に陸上部隊や艦船を送っている各国には、日本のテロ特措法が政局の「人質」にとられたとしか映っていない。米誌ニューズウィーク最新号は「無責任政治に国外から大ブーイング」と皮肉っている。少なくとも米国には、「安全保障をめぐる党利党略は水際でとどめよ」という伝統がある。共和党も民主党も、一朝有事には自国を守ることを優先して決定的な対立を避けるのだ。

 国連安保理事会は19日にアフガンの国際治安支援部隊(ISAF)の任務を延長する決議を採択し、日本の補給活動などへの「謝意」まで盛り込んだ。日本は少ないリスクで、予想以上に感謝される任務についている。

 日本郵船の関根博さんは、テロ特措法がなくなって日本のタンカーが無防備になることをもっとも恐れる。

 「タンカーは危険地域でも行かねばならない。ペルシャ湾内もできれば海自艦に守ってほしいがそれができないからインド洋で補給活動をしていると理解している」

 国際社会でテロ、侵略、恫喝(どうかつ)をなくすことは不可能に近い。日本という有力国が、一国の勝手な都合だけで脱落することは、他に危険と負担をツケ回すことに等しい。(湯浅博)

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/86956/TrackBack/



同時テロ事件で日本は、アメリカのテロ組織攻撃に協力を約束しました。

その際、アーミテージ国務副長官が、柳井駐米大使に語ったのが Show the flag!


【資金だけの協力はいらない。直接参加せよ!】との意。


そんな圧力が高まってまいりました。


さて!日本の補給活動は国内では過小評価されているようですが、

自衛艦を舐めてはいけません。

補給なんてどこの国でも出来るだろ!と思っている貴方。

以下を参照


まずは軍艦の基本を解説します。
基本的に、洋上で停止している艦船は危険な状態にあります。

危険物が迫ってきたときに回避できないからです。
ですので、軍艦が海の上で給油する場合、

両方の船が等速度等間隔で移動しながら給油する方法が一般的です。

*ニコニコに給油している動画が転がってます

この任務をこなせる補給艦のことを「高速戦闘支援艦(AOE)」といいます。
逆に言うと、高速戦闘支援艦を持っていない国は「 ガソリンスタンド 」を営業できません!
というかそもそも、自衛隊の補給艦が補給してるのはガソリンだけじゃありません。

とくに「真水」の補給能力が重要視されています。
高速戦闘支援艦は、軍艦の必須物資である「燃料」「水」「物資」を同時に補給できるため、

長期の洋上活動に必須なんです。

さて、「高速戦闘支援艦」を持っているのは、以下の5国しかありません。
そして、日本の高速戦闘支援艦保有数は、世界最多です!

 ・アメリカ  4隻(2004~5年に旧式艦4隻が退役し、数が減っています)
 ・スペイン  1隻(他国と共同で追加建造中)
 ・英  国  2隻
 ・ド イ ツ  2隻(ただし低速低性能)

 ・日  本  5隻

アメリカの4隻は、イラクの空母艦隊に出したり、大西洋と太平洋の守りに使ったり、交代で休ませるので、余力が皆無です。
英国は1隻を派遣していますが、自国艦船の補給で手一杯です。
スペインは1隻しかないので自国の守りを優先しないとダメです。
ドイツの2隻は性能が低いのでインド洋で活躍するのは厳しいです。

となると諸外国は、5隻の高速戦闘支援艦を保有している日本に、洋上補給をしてほしいと期待するわけです。
能力があるのに仕事をしない人をどう思うか、想像してみてください。


との事です。








将来石油の利権が一部政治家だけじゃなく

一般国民も幾分かの恩恵を受けれるよう祈ります;;;