野菜の栄養素が低下している話を前回しました。


では、なぜにそんな事が起こっているでしょうか?


一番の理由は「促成栽培」です。


では、促成栽培の原理とは何でしょう?


先ず、野菜つまり植物と動物には大きな違いがあります。


我々動物は基本的に自身で「ビタミン」や「ミネラル」を自ら作る事は出来ません。

だから、「食」を通じて「ビタミン」や「ミネラル」を摂っています。


ところが、植物が食して・・・が難しい。

だから自身で作り出します。


もう少し具体的に話しましょう。


植物は動物と違い、基本的に動けません。

動けないと云う事は、太陽の紫外線を受け続けます。


太陽の紫外線を受け続けると、大変な事になります。

以前にお話ししましたが、我々動物の場合「皮膚癌」を起こして死にます。


これは皮膚で「活性酸素」が大量に発生し、当然「癌」が起こり易くなります。(これは、以前に詳しく解説しましたので、そちらをご参考に・・・)


ですから、「日焼けサロン」や海などで黒く焼く行為は、大変危険なんです。気を付けましょう。

(まぁ、肌の話はまた別の機会にでも・・・)


植物も実は同じなんです。

太陽の紫外線は、当然身体に活性酸素が大量に発生します。

その活性酸素を退治しなければ、植物も死にます。


でも、当り前ですが植物は死にません。

これは、「活性酸素」を自ら退治している訳です。


活性酸素を退治するものと云えば・・・そう「ビタミン、ミネラル」です。


では、どうやって摂るのか?

植物は、自ら作る事で身体を守っているんです。


だから、植物つまり野菜や果物には沢山のビタミン、ミネラル、ポリフェノールが含まれているんです。


何で植物には「ビタミン、ミネラル」が沢山あるのか、お解りいただけましたか?!


では、今度はなぜにその「ビタミン、ミネラル」が減少したのか?


この原因の一番が「促成栽培」なんです。


促成栽培とはビニールハウスで育てます。

ビニールハウスは、どんな働きをしますか?


太陽の紫外線を遮る訳です。

紫外線量が減れば、当然植物の体内で発生する「活性酸素」の量は減ります。

活性酸素の量が減れば、当然「ビタミン、ミネラル」も少なくて済みます。


で、その「ビタミン、ミネラル」を作らなくてよくなれば、余ったエネルギーを使って、どんどん大きくなる訳です。

しかも、ビニールハウスは気温の調整も可能です。


そこで「促成栽培」によって、年柄年中野菜を食べる事が可能になりました。


その代わり、野菜の栄養価はどんどん低下している訳です。


お解りいただけましたか?


私たちは、通常の食事では充分な栄養素は摂れない、結局こういう見解になるんです。


現代生活、大変ですね。