ビタミンの必要性、そして歴史がわかったところで、今日は実際にビタミンの具体的な働きについて書きましょう。
よくビタミン単独とマルチビタミンにはどういう違いがあるか、お解りですか?
実は、これは意外と知らない人が多いのです。
例えば、よく聞くビタミンCってありますね。
レモンとか・・・実際はみかんの方がビタミンCは多いんですよ。
アセロラが一番あるとかも聞きますね。
では、ビタミンCはどんな働きをするか?
先ずビタミンにも色々特性があります。
ビタミンCは「水溶性ビタミン」って言われます。
簡単に言うと、水に溶けるって事です。
これに対し「油に溶けるビタミン」もあります。
例えば「ビタミンE」です。
先ず、ビタミンEは、油に溶けるビタミンなので、そのまま「細胞」まで行きます。
で、細胞の周りにくっつくんです。
そこにやってくる活性酸素。
その細胞に侵入して「悪さ」をしようとします。
ところが、細胞の周りにいたビタミンEが撃退するわけです。
まぁ実際は撃退ではなく、ビタミンEが持っている「電子」を活性酸素にあげるのです。
で、活性酸素は通常の酸素状態に戻り、帰っていきます。
ところが、電子を与えたビタミンEはそこで死んでしまうのです。
そして血中までやってきた半死状態のビタミンEを今度はビタミンCが発見します。
で、今度はビタミンCが電子をビタミンEにあげて、ビタミンEは復活!
また、細胞の護衛に戻ります。
で、ビタミンCは、そのまま汗やおしっこで外部に流されます。
これは、実に凄い連係プレーですよね。
つまり、ビタミンCとビタミンEは、それぞれを単独で摂っても、力は半減なんです。
でも、一緒に摂ると相乗効果。
互いに助け合うのです。
こんな感じで、ビタミンとミネラルは、総合的な力を発揮します。
だから「マルチビタミン」と言われるようになりました。
お解りいただけましたか?
こんな話、実はいっぱいあるんです。