2つ目の試験は、ラビット実験です。

これは、マウスの肌に直接酸化チタンを塗り、何か変化が起こらないか、の実験です。


これについては、最初「紅色の斑点」が出たそうです。

が「24時間以内に全て消えた」と報告されています。

そして、その後は何の変化もなかったそうです。


これは、安全基準としては「クリア」と報告されています。


紅色の斑点が出た事については、恐らく「刺激性」の問題で、多少刺激を感じたからでしょう。


女性の方で、よく初めての化粧品を使った時に、痒みが出たり、赤くなったり・・・と聞いた事があります。

中には、いい成分の化粧品で刺激を受ける事があるそうです。


これは「好転反応」と云い、今までと違う物を使った時に、肌が敏感に反応する事があるみたいです。

勿論「好転反応」ではなく、悪い物を使った時に本当に肌に悪い事もありますが・・・。


肌の場合で云うと、Ph4.5~6.5ぐらいの弱酸性が理想だそうです。

ところが、大半の化粧品は、中性~アルカリ性だと言われています。


石鹸やボディシャンプーなどは、大半がこの中性~アルカリ性です。

それに慣れていると、いきなり弱酸性(つまり理想的な物)を使ってたら、逆に肌が刺激を受ける事がある。


人間の肌とは難しいですね。

いい物を受け付けない時があるとか・・・。


今回の酸化チタンは、別に化粧品ではありません。

だから肌に使う事はありません。

ただ、もし肌に触れたとしても、問題はありません。


多少の刺激性があるかもしれませんが、安全基準上は「問題なし」です。


最後に、よく「マスクに噴霧した際に、手に付くのですが大丈夫ですか?」と質問されます。

基本的には問題ありません。


ただ、一応洗い流してください。

スプレー自身は、酸化チタンと水が混ざっています。

そして、その水分を蒸発させると、酸化チタンがコーティングされます。


逆に言うと、手に付いた濡れた状態なら、洗い流せます。

また、多少残っていても、お風呂などに何度も入っている間に、自然に取れてしまいます。


こんな方はいないと思いますが、もし手などにコーティングしたままにすると、どうなるか?

基本、毒性があるとかなどの問題はありません。

ただ、肌からは常に油分が放出されています。これが、触媒される事があり得ます。

つまり、「肌がカサカサする。乾燥する」事が想像されます。

そういう意味では、「洗い流す」のが、一番問題ない対処になります。


「肌への安全性」はお分かり頂きましたか?

では、明日は3つ目の安全性です。


(続く)