「桜」蜷川実花(河出書房新社)を買いました。咲き誇る桜…
あとがき
2011年3月、今年の桜を撮りたかった。
私が私であるために、自分で自分を支えるために。
目の前の現実と向き合う準備、そしてほんの一瞬の気分的な逃避。
映画や漫画のような非現実的の世界が私達の日常に、
その異常な日常に日々慣れていく自分。
何かに取り憑かれたように撮影した一週間、撮影枚数2500枚。
ソメイヨシノ、八重桜、枝垂れ桜、桃の花、木瓜、いつもと変わらず咲き誇る春の花。
眩しいくらいの変わらないその光景。
美しすぎるこの光景を忘れる事はないだろう。
目を閉じて、ゆっくりと深呼吸をする。
私はこのスタートラインから、私達の新しい日常をしっかり生きる。
日本はこんなにも美しい。
