津山文化センター
所在地:岡山県津山市山下68
設計:川島甲士建築設計研究所
構造設計:木村俊彦構造設計事務所
設備設計:新雅夫・井上茂雄・太田守一
施工:三井建設
竣工:1965年12月
第8回BCS賞受賞
特徴的な外観です。深い軒が三重に巡り、上にいくほど外に広がっています。軒を支える構造は寺院建築に見られる斗栱をモチーフにしたものです。
上に行くにつれて三段階に広がる軒。
“軒による表現”
斗栱(ときょう)の構造をプレキャスト・コンクリートで実現。
伝統的なデザインを鉄筋コンクリート建築に取り入れ、伝統とモダニズムが見事に融合しています。
“伝統建築とモダニズムの融合”
構造設計を担当したのは、木村俊彦。
室生寺五重塔、醍醐寺五重塔、平等院鳳凰堂中堂など、実在の伝統建築について斗栱部分の形や構造の検討を行っていたようです。実際に出来上がったものは斗栱の構造を抽象化してプレキャスト・コンクリートに置き換えています。
外壁のうねるような模様は、グラフィックデザイナー粟津潔によるもの。
生物や大地の営みを表現したものです。
■Kiyoshi AWAZU http://www.kiyoshiawazu.com/
