意外と知られていないオージーの自殺事情

 

唐突ですが、私は勝手にオーストラリア人は

 

オージーイージーノープレブレム〜

 

というお国柄、

無知ながら自殺なんてほとんどないと思い込んでいました。

 

実際19年間オーストラリアにいますが、今まで自殺をしたという知り合いは一人。

 

日本では親戚だとか友達の友達とか、やっぱり結構聞くけどね。

 

 

しかし隣のオージーのおばちゃんとしゃべっていると

今コロナの影響で自殺者がかなり増えているそうです。

 

 

私:

『えー知らんかった!オージーは自殺なんてしないと思ってた。』

 

おばちゃん:

『自殺のニュースはご法度だからメディアに出ないよ〜。

本当に最近多いんだから!』

 

 

なんて立ち話。

 

 

おばちゃんは話を盛ってるのか何が真実なのか気になったので

家に帰って調べてみると

 

  • 毎年平均で日に8人は自殺で命を落としている。
  • それは交通事故で死ぬより2倍も多い。
  • 75%は男性
  • 国内で65,000人以上が本気で自殺を考えるか自殺を試み、3046人が死亡する。
  • 一人が自殺すると多くて周りの135人、家族や仕事の同僚、友達などに影響がある。

 

(Lifeline suicide statisticsより)

 

などなど、自殺を真剣に考えるような

悩みを抱える人が非常に多いことがわかりました。

 

 

それがコロナの影響で今後5年間は

恐らく25%ー50%は増えるだろうとの予想。

 

 

 

コロナが引き金で自殺者、心の病気が増加

 

 

やはりコロナの精神に対する影響は非常に大きいでしょう。

 

ロックダウンにより多くの人々が何ヶ月も家に一人で、誰とも会わない・話をしない境遇におかれ

それが問題になりました。

 

経済的な余裕があったとしても孤独が辛すぎて

精神的に鬱になってしまったり、メンタルヘルスが悪化してしまう可能性は少なくありません。

 

DV、家庭内暴力なども浮き彫りにされ

死にたいくらいに悩んでいる人も多いということですね。。

 

 

 

私は家族も家もあってすごく恵まれている。

何て幸せなんだと不謹慎ながら思ってしまいました。

 


 

 

 

日本人が利用できるサービスとオーストラリアの支援

 

 

 

通訳サービス(TIS)を使って日本語で相談できる番号は主にこの3つです。

 

通訳サービスが必要な方は、まず131 450に電話をして「ジャパニーズ・プリーズ」と伝えましょう。

 

1:Mental Health Line

 

 

(NSWヘルス) 1800 011 511

 

2:<strong>healthdirect </strong>

 

 

(連邦政府) 1 800 022 222

 

3:Lifeline Crisis Support&nbsp;

 

 

13 11 14

 

(SBSWebサイトより)

 

 

 

スコットモリソン首相はパンデミック中のメンタルヘルスの悪化に伴い

『National Mental Health and Wellbeing Pandemic Response Plan』

 

 

 

に48億円の予算を投資。

 

これはデータ集めやリサーチ、メンタルヘルス問題と自殺の阻止、GPや精神科医、精神分析医などの治療が含まれるそうです。

 

 

 

 

ちなみに日本はというと

 

 

2019年の全国の自殺者数は、18年より671人(3.2%)減って2万169人となった

nippon.comより

 

ということですが、これは自殺と断定された時のみ累計されるそうなので

本当に悩んでいる人はもっともっといるんじゃないかと思われます。

 

 

 

さいごに

 

 

最近はビクトリア(メルボルン)でも感染者が増えて、現在ロックダウン中。

 

感染の心配よりも、ビジネスの倒産や、失業、生活をしていけない悩みを含めて

メンタルヘルスの問題の方がよほど大きいという事実を社会はもっとクローズアップすべきでしょう。

 

外国人在住者にとって言葉の壁もあり、不安なことも多いと思いますが

オーストラリアでは数々の機関が相談に乗ってくれるので早めに連絡するようにしてください!

 

早く世界中のみんなが普段の生活に戻れますように。