我が名はおまえの長男なり、厨二病すらひれ伏す中16月病真っ盛りなり。全能の父よ我が成績を見よ、そして絶望せよ!


4月から私立中高一貫校に寮生として入学した長男との苦闘が続いている。
もう既に夏休みを控えて、遅々として進まない学習状況に、悪戦苦闘し、もがき苦しんでいる。
週末しか帰省しないので、全ての確認事項も学習状況の把握、理解度の確認も週単位となってしまう。
確認する科目も、テキスト忘れてしまった、宿題のプリント忘れてしまった、復習予習のための問題集も忘れてしまった、何でも忘れてしまえばその週末はやらずに済むと考えているようだ、自分の名前はさすがに覚えていたが。
通学なら毎日確認できるのにと、寮生にしたことを後悔しない日はない。
家に帰れば刑事の取り調べ室のように尋問されるわけだから、そりゃあ寮で生活していたほうが慣れれば気ままにできて清々するよな、とは今更ながら認識させられた。
まぁ、寮生活で自立してとか、主体性を持ってとか、協調性を養ってとか、ウンタラカンタラ親のエゴだよな、と、そんなことを子供は知らんこっちゃと、寮生活をいかに自分流に快適に過ごすしか考えないよな、と。
その適応力は、さすがに若さゆえか柔軟性に優れていると見を見張るものがある。 
ただ、目も眩むようなスピード感のある授業の進捗についていけていないという厳しい現状があり、本人も圧倒されてしまっているという現実がある。

話を戻すと、会社経営は運の要素も確かにあるが、基本的にはロジックと計数で管理把握出来るものである。
子供にはロジックは通用しない、威しも、報酬も一過性であり、その心は常に有為転変して定まることがない、道理からも超越した存在。
これほど子供に真剣に向き合って、あらゆるリソースを注ぎ込んでも、フィードバックされることはなく、大半は無気力という名のプロテスタントによって馬耳東風となってしまう。
理不尽で、狡猾で、小悪魔で、無気力で、勉強以外のことでは貪欲で、勉強以外のことでは疲れを知らず、勉強以外のことでは抜群の機転を利かし、勉強以外のことでは目から鼻に抜ける聡明さを発揮する、そう成績や検定や学校に全く関係ないことと勉強以外では!!
でも、まだ始まったばかり、何もしていない、何も挑戦していない、足踏みしているだけ、週末からやっと始まる。
あらゆる手段を駆使する、トライアンドエラーで、何度でも挑戦する、決してあきらめることはない。
自分とは真逆な、まだ華奢な骨格とその背中を見ていると、成績が芳しくないからこそ、何とかしてあげたい、何とか改善のきっかけを掴ませてあげたいと、我が子への限りない愛おしさがこみ上げてくる。

ここから夏休みが運命をわける正念場。
さあ、狼煙は上がった!戦いはこれからだ!