BLCD 『テンカウント 1』感想 | 半腐女ry生活?

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(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

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BLCD「テンカウント 1」を聴きました。
2014年12月18日発売 原作:宝井理人
出演 立花慎之介 前野智昭 福島潤 千葉一伸 他


「黒瀬くんといると、少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」潔癖症の社長秘書・城谷は偶然出会ったカウンセラーの黒瀬から、潔癖症を克服するための個人的なカウンセリングを受けることになる。10項目を1つずつクリアする療法を進めるうち、次第に黒瀬に惹かれていく城谷だが……?
無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、センシティヴな恋のセラピー。


城谷忠臣(CV.立花慎之介)
社長秘書。不潔恐怖症。
黒瀬陸(CV.前野智昭)
心療内科勤務のカウンセラー。
三上(CV.福島潤)
城谷と同じ会社の同期の友人。
倉本(CV.千葉一伸)
城谷の会社の社長。


前野智昭(黒瀬陸)+立花慎之介(城谷忠臣)



※2巻のネタバレにもご注意ください。



この作品を初めて聴いたもしくは読んだ時にとても違和感を持ちました。宝井先生の素直で繊細な線の描写とは裏腹に奇妙なのです。
あらすじだけ読むと潔癖症の男性とそれを治そうとするカウンセラーがいて、徐々に恋に落ちていくのだろうと想像します。しかし聴いていくと黒瀬はカウンセラーとして正しくない行動を取っているような・・・あせる。そう見えるのは、黒瀬が自分の私情に振り回されて判断をしていることがあるからでしょう。
例えば、(黒瀬からすれば理由がありますが)城谷からすれば突然それまで毎週会っていたのに時間を空けて連絡も1ヶ月も取らなかったことや1の終わり方です。後者は完全に突き放しにかかっていて、いくら医者と患者という立ち位置にない正式な治療として始まったものでないにしてもどうなのかと。これでは治療中の患者に対して無責任ではありませんか。
そもそも城谷は自ら病院を訪れたのですし、黒瀬は患者として扱えば良かったのにそうしなかったのが何かおかしいですよね。
それから、できないことを10個できそうな順に書いたリストを1からを進めていきますが、とんとん拍子に進みすぎているのも気になるところです。
いかがでしょう?テンカウントというまだもうしばらく続きそうなシリーズの導入の1巻として興味を引く作りになっていると思いませんか?謎が多ければ多いほどストーリーを追っていくことは面白いなと個人的には思いますひらめき電球



城谷@立花さん
立花さんが城谷を演じると知った時とても合っていそうと思いました。あの声と城谷のキャラ設定はハマりそうと期待できたからです。ご本人がフリトで潔癖症のキャラクターを演じたことがないとおっしゃっていたのが不思議なくらいでした目
実際聴いてみても良いキャスティングだと思いました。特に原作の空気や城谷の心情に声がついたことで立体化したと感じたのが緊迫感です。
城谷は人の触れた物、公共物などに触ることができません。倉本@千葉さんが城谷の忘れていった手帳を渡してくれた時なんてハンカチで包んで持ってきてくれたのにどこかで信用できず後で泣きながら消毒していました。
立花さんはよく演技の中で息を大きく吸い込むことがあります。特にハッと驚いた時に見られる特徴ですが、本作では同じ表現で息が詰まって苦しい様子を表してくださっていました。SEで心臓のドクドクという鼓動を鳴らし追い詰められていると言いますか逃げ場のないと言いますかそういう恐怖心のような部分を出しているのですが、そこに立花さんの演技が合わさるとものすごく病に苦しんでいる様子が伝わってきました。
声は全く張らず線の細い美人声で、少々病弱やかよわいという言葉が合いそうな印象も受けました。少しずつ黒瀬に心を許していくと明るい表情や笑顔も見られるようになりますが、純粋さが直に出ている分不安になる面もありましたショック!。黒瀬に影響を受け過ぎていやしないか、と。彼の意思というより誘導されるがままになっているという感じです。
声の透明度が高く良い演技をしてくださっているからこそ、キャラとしては今後が気になります。もっと自由で生き生きとした表情が見られる日が来て欲しいです。



黒瀬@前野さん
裏切られるとは嬉しいものですね!晴れ
いつでも初めてドラマCDを聴いた時くらい新鮮な気持ちで聴いて感動して感想を書きたいと思っていますが、現実は大分荒んで汚れきっているなと(苦笑)悔しい気持ちになることが多々あります。前野さんのように頻繁にご出演くださる方は特に演技が想像できるようになってしまいダメだなと反省します。しかし、思っていたものと違って且つキャラクターに合うお芝居を聴かせていただけた時には感動も尊敬も大きく強いものになりますね!
私個人的には前野さんは真っ直ぐな心を持ったキャラを演じると魅力的な方だなと思っています。黒瀬はと言うと不愛想さも相まってかミステリアスで陰のあるキャラに映ります。キャストを知った時、今演じられる方を考えて前野さんという選択は自然だと理解できた一方、失礼ながら面白みに欠けそうかなとも思いました。(ファンの方すみませんごめんねパンダ。)
それで、聴いてみて面白いと思ったのはミステリアスとは陰で構成されるとは限らないということでした。前野さんの演じる黒瀬は放熱しきらない体温みたいだなと。全く上手く説明できずすみません。生きているしリアルさもとてもあるのですが、とにかくなんだかよくわからないのです。不気味だとも悪い人だとも思いませんが何を考えているのか見えてきません。子供に優しいというのはわかります流れ星。城谷に「偉かったですね」と声をかけた時の声から滲み出る内面は作り物ではないでしょう。
黒瀬も城谷同様声を張りません。城谷が不安定な分黒瀬は落ち着いて見えますが、聴いてみるとどことなく心もとないと言いますか、どっしり構えている先生ではなくて、確かに原作の黒瀬もそうだったな、と。

別のアプローチで同じ人物を見た感じです。とは言ってもこれは私の感想なので想像通り!と思う方もたくさんいらっしゃるでしょう。(逆の方もいらっしゃるかもしれません。)
前野さんの持つ束ねて太くなっている男らしい声の魅力とも違いますし、かと言って意識して美声を発しているわけでもないです。でも不思議と耳を傾けてしまう演技を堪能できました!台詞自体は少ないですが、存在感は抜群ですよ!合格



三上@福島さん
穏やかで明るいイメージのままに、どこか声が溌剌として聞こえる面も感じました。城谷と黒瀬に比べれば声は出ていますが、ご本人も気を遣ったとおっしゃっていた通り、浮かないように工夫されていて、それがきちんと耳に届きました。
三上は城谷の同期で、城谷に頼まれて潔癖症を治す協力をしてくれる人物です。当て馬や横恋慕しているということはなく、清々しい良い友人です星。城谷の病気のことも全く偏見を持たず、かと言って気遣いすぎるということもなく常に普通に接していて、三上だけを見ていると城谷が潔癖症であるということを忘れそうになることもありました。でもちゃんとよく見ていて気遣っているのですよ!



倉本@千葉さん
ブックレットを見て初めて一伸さんのご出演を知りびっくりしました!メインでのオファーもお願いしたいです!
倉本は社長ですし原作を読んでもそれなりに年齢を重ねているように思い、一伸さんの割と若い演技を思い出しどうなるだろう?と聴いたのですが、渋い中に若さのある良いお芝居でした!(老熟したオジサマでもなければ若手が無理して作ったおじさんでもありません。)声もとても穏やかで作品をより良質なものにしてくださっていますにこにこ。城谷は理解ある社長のおかげで働いていられると言っていましたがよくわかりました。秘書として日ごろ接しているだけで大分心に平穏をもらえそうな気がします。言葉一つ一つに忙しさや急さ、焦りなどが全くないのです。それだけで上司という威圧からくるパニックも起こらないでしょう。



少し気になったのは、「花のみぞ知る」でも思ったことですが、画面をやはり再現しきれていませんし、原作未読だと何をしているのかわかりづらいシーンがあったことです。
唇を寄せていくシーンがありますが、あの一瞬で生まれる衝動のような空気とそこからの理性への持ち込み方などは声のみだと小さな世界に留まってしまいがちだと個人的には思いました。
一方、城谷が黒瀬からカフェでカウンセリングを受けた後、ドアノブに触る練習をして帰るところでは、会計をする黒瀬の声をバックに時計の針が大きな音で正確に時を刻んでいて、城谷の不安感や焦燥、極限まで追い詰められている心理が透けてくるようで素晴らしい演出だと思いました。聴いている私もすごく急かされて、やらなければならないけれど手も足も拒絶して一歩も動けないような感じが伝わってきました。



巻末トークは立花さん、前野さん、福島さんで約10分28秒。
トークテーマは「収録の感想」「これだけはしないと落ち着かないということや全く気にならないことはある?」「実際に会ったことのある変わった職業の方、会ってみたい職業の方はいますか?」「通学には何を使っていた?」
キャストの方々が普通にドラマCDとして面白いし多くの方に聴いていただきたいと言って下さっていました(*´∇`*)。
前野さんは軽い潔癖症だそうです。自宅のトイレやお風呂は使われたくないそう。家にも業界の方だと某Kさんしか呼んだことがないそうです!?本当にお2人は仲が良いですね~。
確かに声優という職業も珍しいですよね。明かしてしまうと何の声やってるんですか?と聞きたくなりそうですよね。多分私はご本人が明かさなくても勝手にわかって一人○○さんだー!ってなりそうです(ぇw)。
福島さんのご友人には議員秘書をなさっている方がいらっしゃるそうですよ。多忙過ぎて辞めたいとおっしゃっているそうです。
前野さんが大型二輪の免許をお持ちということが一番驚きました!バイク起こせるの?という疑問わかる気がします(笑)。前野さん細いですからね(><)でもコツでしょうからさっと起こした姿を見たらカッコいいー!となりそうです^^



フリトの後には初回特典小冊子の「黒瀬くんと城谷さんアンドロイド?」を音声化したものも収録されています。
小冊子を読みながらCDを聴くと楽しさ2倍ですね!
おまけコーナーの黒瀬って結構可愛いですよね^w^普段が真面目なので明らかな冗談を言ってもわかりづらいっ!(笑)



潔癖症という病を抱えた人物を扱ったBL作品というと「執事の特権」を思い出す方も多いのではないでしょうか?あの作品は執事の支えもあり最終的には幼い頃のトラウマを見つめて克服していく純粋な物語でしたが、こちらはそう一筋にはいかなそうです。

私の持った違和感がその正体である気がします。1は中途半端な別れのシーンで終わっていますが、2に入ると結び付け方に納得できるかなと思います。
とんとん拍子に進んでいるようですが根本的な問題は何一つ解決していないのですよね。
城谷は「黒瀬くんだから」と最初につけているのが大きな問題かと思います。三上相手にも一見上手くリストを実行できているようですが、飲み物コーヒーには全く口をつけていませんし私には表面的に見えます。黒瀬の存在があるから頑張れているという風に見えてしまいます。
そして、それをわかっているはずなのに何らかの感情に抗えずカウンセラーに徹することのできない黒瀬。別に決定的に唇を寄せていかなかったとしても私は黒瀬の心に何かがあると思いました。
そこまで思っているとこの後の展開は非常に納得できます。
※唐突に2のネタバレをしますが、謎は謎のまま体 え きを混ぜ合わせるという潔癖症には耐えられないようなシーン(BL好きとしてはおいしい(笑))が出てきます。
先がどうなるか予測しにくい分、楽しみなCDシリーズが始まったことに期待も大きい反面、生殺し状態のまま数年単位でジリジリやきもきしながら待つのかなと(;´Д`A ```。自分との戦いになりそうです(笑)。
個人的な感想ですが、原作の1巻は型通りであまり面白いと思えませんでしたが、2巻を読んでこのCDを聴いたらいいなと思えるようになってきました。続きを知って1を見直せたのかもしれませんが、CDの出来が良いので良くなった部分もあるのでしょう^^。

続きをすぐ知りたい方や何をしているのかよくわからなかった方は原作も手にして2巻の発売を待つことをおすすめします。