BLCD「だからキミが愛しんだ。」を聴きました。
2013年9月20日発売 原作:花村イチカ
出演 立花慎之介 森川智之 白川愛実 鷄冠井美智子 樋口智透 折笠愛 他
資産家の出で絵本作家の律と、天涯孤独で美容師のタマゴの梓は恋人同士。小さな一軒家で一緒に暮らし始めたばかり。梓をベタベタに甘やかしたい律に対し、梓はいつだってそっけない。思い出の品さえあっさり捨ててしまおうとする彼に不安になる律だけど……?
一ノ瀬梓(CV.立花慎之介)
美容師のタマゴ。天涯孤独で素直じゃない性格。
来栖律(CV.森川智之)
絵本作家。資産家の出だが両親は既にない。梓にベタ甘。
森川智之(来栖律)×立花慎之介(一ノ瀬梓)
そういえば、あんまりあらすじを読まないで聴き始めました。
後でブクレを見て、最初から設定が書いてあったことを知りましたが、知らなければ知らないで少しずつ知っていく楽しさのある作品だと思いました
。
キャラ紹介に書いてしまいましたが2人の職業や、なれそめは聴いていくと自然と知ることになります。
それもまた優しく受け入れられるのではないでしょうか
^^
フリトもなく78分丸々ドラマなのですが、特別大きな事件も起こりません。
律が梓に似合いの優しい色合いのセーターをプレゼントしていましたが、この作品自体パステルカラーで、ほんわりあたたかく、ちょっと消えそうで、頭の中には空気感が満遍なく残って、とても心地よく聴けました^^
BGMがピアノの静かな音色で奏でられていることが多く全体的にとても穏やかで、作品も柔らかく嫌味がないので寝入り
に聞くのも良いかもしれません。
ちょっと変なたとえになりますが、スピードラー○ングの謳い文句のように、英語、は身に付きませんが(笑)、聞き流すだけでも2人の幸せがいっぱい入ってきます。
それほどまでに、ただそこに溢れんばかりの愛があるのみ、というのが素敵なのですよね
。
お付き合いをしていても、常に100%の愛情で相手を見ていられるとは限らないと思います。時々は疑ってしまったり、時々は冷めてしまったり。そこからまた相手を信頼し合えたらより絆は深まっていくと思うのですが、本作は相手を嫌になる瞬間、というものは存在しないように感じました。絶対好きという領域は侵されません。
律は梓が好きだから喜んでもらいたくてなんでも物をあげたいと思う。
―あのね。僕たち、もうすぐ付き合って1年になるんだよ。でもキミは、記念日が嫌い。プレゼントが嫌い。梓と出会えて、こんな年上の僕と付き合ってくれて、一緒に住んでくれて、たくさんたくさんもらうばっかりで、僕は、梓に何をしてあげればいいんだろう―
梓は律が好きだけれどお金持ちではないから物ではなく、他を全部あげたいと思う。
―また、俺、あんな怒っちゃって。律が怒んないからって。優しいからって。いつでも俺は律に甘えてばっかりだ。9歳の時、親を亡くして、それからは誰にも必要とされなかった俺に、律が帰る場所をくれた。律に出会ってからずっと、目に見えるもの、見えないもの、宝物、いっぱい、いっぱい、もらってばかりで、それだけじゃだめだってわかってる。だから今朝もちゃんと謝ろうと思ってたのに、あんな、顔、させるつもりじゃなかったのに。なんであんな風に言っちゃうんだろう。もう、ばか。ほんとばかっ!俺のばかっ!―
もらってばかりで何を返すことができるのか。
悩んでいるのは常にこの部分です。
物をもらうことに戸惑ったり、物以外で何が喜ばれるのか悩んだり、身分が違うから価値観も違うというところで喧嘩にも発展します。ですが、一緒に暮らして2か月ちょっとで両手の指の数では足りないほど喧嘩をしたのに、そこに別れを予感させるものはないのですよね。
ひとりで生きてきて、ひとりは慣れっこのはずだったのに、お付き合いを始めてしまったらもうひとりには戻れなくなったと、2人ともよく知っています。
律の叔母は律が同性の恋人と付き合っていることを認めず、彼の話に耳を貸さず、常に家を継がせようと見合い話をします。
それが唯一初めから終わりまでずっと描かれている障害なのでしょうが、もし梓が別れるよう大金を積まれたり律が騙されて見合いをする羽目になっていたとしても、やっぱりそこにお別れという結末は無いように聞こえました。それで揺らいでしまう関係ではありません
。
人によっては甘すぎて胸焼けしてくるかもしれませんが(笑)、癒されたいとき
なんかはおすすめします^^
ここまで甘いお話ならば、BLでは素敵な結末が待っているに決まっているので、不安なくお楽しみいただけることでしょう
。
梓@立花さん
原作を試し読みした時はもっと可愛らしい感じの子に見えていました。少年の名残りのある可愛さ、です。
でも、立花さんは可愛いというより美人声ですよね。だからか時々孤高の人に聞こえました。
ところが印象の違いが良い方向へいきまして、その一筋の線のような美人声から梓のひとりで生きてきた孤独や寂しさのようなものが透けてくるように聞こえました。
普通に話していると、立花さんの中で無理があるのかちょっと作ったような可愛さもありはするのですが、そんな中でも、今の一言は梓の孤独を感じるな~もう二度とひとりにはならないでほしいな~と、影のような部分を見てはっとさせられます。影と言っても黒さではなく静かな涙
のような感じです。
彼にとって大切な絵本の中身を語る時など、特に声と合っていたと思います。
律を喜ばせるためにひょこひょこ動いては顔色をうかがって頑張るあたふたした表情がとても可愛かったです^^![]()
律@森川さん
お世辞にも声が若いですねとは言えませんが・・・だいぶ無理している感じもありますが、優しいからいいなぁと思いました。先ほど抜き出した―あのね―なんて、どれだけ優しかったことか
時々使われる丁寧語も和みます。
両親が亡くなってから笑わなくなったという律。しかし梓の前ではたくさん笑っています。
確かに親戚と話す時の彼は身構えているように聞こえます。相手が強く出てくるからか常に抗戦体制でいるようで、声にも重さがあります。一方で、梓と話している時は育ちの良さから来る気品のようなものが出ています。しっかりしてはいますがどこかぽわんとお坊ちゃまな感じがあって、原作ではどうなのかわかりませんが、CDでは梓が割ときびきびして色々と感覚のずれている律を支えているように聞こえ、相性良く感じました!![]()
脇役も良く、樋口さんや折笠愛さんがご出演なさっています。
伊東@樋口さんはちょっとチャラい感じでいい味を出してくださっていましたよ!いかにもシルバーアクセサリーを売っていそうなお兄さんでした^w^
樋口さんのこういうお芝居、個人的にとても惹かれます(*´∇`*)
祖母@折笠さんは、いやはや、恐れ入りました!いきなりすごい上手い方が紛れているぞ!?
と思って慌ててブクレを見てしまいました!
旧作を聴いているとお上手だと思ったらこの方!ということが結構あるのですが(または先にブクレを見た時は登場を期待して聴きもします)、なかなかドラマCDにお金をかけられない時代になり、最近は残念ながらそういう機会が減ってしまいました。そんな中本作では久々に貫禄!というものを見せていただきました!
ベテランの方が1人でもいらっしゃると作品そのものがぐっと引き締まる感じがしますね^^
Hはじゃれ合い1回、激しいキスから朝チュン1回、ちゃんとが3回です。最後の1回は長いですが、後は割とあっさりめかなと思います。ですが、立花さんの喘ぎは激しいです!
首筋にたっくさんアトをつけてしまいシュンと耳を垂れて「ごめん、ごめんね梓」と平謝りの律に、「しばらくタートルしか着らんないじゃん」と梓が嘆くシーンがあるのですが、どうしてアトをたくさんつけたのか知って萌えました
ただ好きだから、ただ誰にも見せたくないから、ただ誰かに嫉妬して。ではあるのですが、間接的にある事柄を挟むんですね。白字にして書きますが、
「梓が、こんな髪とか切って、可愛すぎるのがいけない」
「…はぁ!?なにそれ」
「だから、君の首筋とか、誰にも見せたくないなぁって」
という理由です。
それまでそんな話題は出ていなかったのですよね。ただ激しく求めあって、朝になって梓は鏡を見てびっくり!
その後、突然種明かしのように明かされることで、それほどまでに律の中は梓だけなんだな~と^^
あま~い(*´ェ`*)
2人が相手に何をあげられるか悩むところを主に書きましたが、最終的には金額ではなくどれだけ気持ちが込められているか、ですよ
。愛し愛されるっていいなぁ![]()
と、聴いている最中2人に言ってあげたかったです(笑)。
久方ぶりに邪な気持ちのない純愛を考えてしまいました
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お互い環境から考えると孤独の身であり、つまりはマイナスから始まりました。でも出会ったことでどんどんプラスに向かっていきます。マイナスから始まったらもう後は上がっていくだけなので、ゆったりとした気持ちで聴けると思います。
内容や愛し合うことに対しての深い理由づけさえ求めなければ、なかなか良い作品に仕上がっていると思えるのではないでしょうか