BLCD 『ぷちっとはじけた、』感想 | 半腐女ry生活?

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腐っているような腐っていないような声優&アニメヲタが送る感想ブログ。
(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

ぷちっとはじけた、/鳥海浩輔
¥3,150
Amazon.co.jp

BLCD「ぷちっとはじけた、」を聴きました。
2013年6月30日発売 原作:神田猫
出演 鳥海浩輔 前野智昭 下妻由幸 各務立基 他


ゲイの足鷹には忘れられない男がいた。過去に一度だけ自分を抱いた男・能代だ。能代とのセ○クスは苦々しい思い出だったことから、二度とネコはしないと誓った足鷹は色男に成長する。ところが数年後、偶然にも能代と再会し、さらに猛アタックをかけられて…!?


足鷹(CV.鳥海浩輔)
ネコトラウマ持ちのイケメン。トラウマの原因となった能代と、バーで偶然再会することになる。
能代(CV.前野智昭)
五ヶ国語を話せるエリートサラリーマン。3年前に突然姿を消した足鷹を一途に探し続けていた。
ルイ(CV.下妻由幸)
足鷹が通うバーの常連客で、ファッションブランドの店長。
マスター(CV.各務立基)
足鷹が通うバーのマスター。


前野智昭(能代)×鳥海浩輔(足鷹)



フリト抜いて53分40秒、入れて57分5秒というBLCDにしては短い収録時間が残念ですが、そこさえ目を瞑れば攻め×攻めの攻防を楽しめました!と笑顔で言えますビックリマーク
キャスト買いしたので、失礼な書き方をすれば内容にはそんなに期待していませんでした。あらすじを読んでいても売りは攻め×攻めというところにあるように見えていましたし。
聴いてみてやはり内容は薄めだと感じましたが「ぷちっとはじけた、」“、”のあとに何が続くのか。そこに2人の過去話が散りばめられていて、作中でちょっとずつ明かされていくのがまず面白かったですひらめき電球
何がぷちっとはじけたのか、はじけたものはこれなんだなと、始め足鷹の話からわかるのですが、それで彼が能代を今でも憎からず思っていることを感じ取れました。
そして、ぷちっとはじけた瞬間についても後々描写されるのですが、こちらは能代が足鷹に恋に落ちた時だったので、本当に心が弾けたのだなと^^



攻め×攻めと言っても、聴いているとお互い一本取ってやるぞ!戦いと常に臨戦態勢で緊張感が走っているような感じが続くわけではありません。
足鷹はトラウマ以降タチ専門になっているということはよくわかります。タチっぽく振る舞っていますから。しかし、能代と再会して距離が縮まってくるにつれて絶対ネコになるのだろうと思わせられます。ネコ寄りなのにタチと対等な位置にいこうとしているように聞こえます。
能代はタチ専門だと言い張っている足鷹を最終的にはいただいちゃうのですから、どれだけ強引な攻めなのかしら!?目と思っていましたが、意外にも人懐こく寄ってくるタイプの攻めでした!強者のオーラが出ているのかと勝手に想像していましたが、足鷹をずっと探して、出会えたら今度はしつこいくらいにケー番や住所を聞きたがって、相手にされなくてもバーに毎日通って会える日を待ったり。おまけにお酒を飲み過ぎると突如潰れてしまうなんて一面もありますし、とにかく純情!!!です!にひひ


足鷹が能代を冷たくあしらいながらも、付き合っていた頃の良かった時間は着実に蘇っていき、能代の純情っぷりも手伝って悪くない空気が流れていく過程も好きです流れ星
以心伝心だなと微笑んでしまう出来事がいくつもあったのです。
例えば、バーで飲み比べした時お互い譲らず結構な量を飲むのですが、先ほど書いた通り能代が先にダウンします。直前足鷹は・・・
―顔色全然変わらないなぁ……?―
「んー?」
「なんだ?そんなに熱く見つめて」
「…お前、結構キてるだろ」
「いや、普通にしか見えないけど?」
「なに適当なことを」
「ああ!もうやめとけっての!」
「俺はまだまだ余裕!っと」
バタリ
「ほーら見ろ。だから忠告してやったのに」
「すごーいよくわかったね。お見事」
「昔から表情あんまり変わんない奴だけど、なんでかなんとなく読めるんだよ」


この、相手をよく知っていて構い過ぎないけれど親しみを込めて見つめる感じが素敵なんです音譜
能代も負けていませんよ!悪い奴らに絡まれた若者を足鷹はカッコよく助けるのですが、バーで保護してもらった後、能代は「もう無理するな。熱っぽいな。気持ちも悪いんだろ」と見抜いて自宅まで運びます。(足鷹の家の住所はまだ教えてもらえていないのですが、無理に尋ねようとせず躊躇うことなく真っ直ぐに自宅へ呼ぶところがこれまたいいのです!)
それから、正々堂々としているところも良いです。ケー番などを毎回教えてもらおうとする能代ですが、本人の口から聞く以外の方法は取ろうとしません。足鷹を介抱した時も、寝ているぐぅぐぅ間に見てしまえばいいものを(←悪い考え・・・ダメですね(^^;)、彼は絶対しませんしそんな描写も全くありません。
足鷹も、不穏な動きはありましたが、とあるシーンで手錠手錠なんて使わないと言い切っていたのは男らしいと思いました。
こういうさりげなくも波長や気が合っていると知ることのできるやり取りが随所に入れられていますニコニコ


尖った攻め×攻めだと思いきや、お互いちょっとずつてっぺんから降りてきて対等になっている攻め×攻めなのです。
そうして、徐々に醸し出されていくある種の大型ワンコわんわん×ツンデレのような流れが柔らかさを帯びていて、相性抜群のカップルだな~と丸みを感じられました。



時系列が前後しますが、しかし、最初再会した時はちゃんと攻め×攻めらしいやり取りが繰り広げられます!
出だしで掴みはバッチリなのですよね~!


行きつけのバーで足鷹がひとり飲んでいると素敵な男の子が!いい雰囲気になりかけていたら能代が現れ男の子は去ってしまいます。気分を害した足鷹は・・・
「とりあえず座れよ」
「帰る」
「また逃げるのか」
「っ……マスターカミカゼ」

(「紙貸せ」と書いていましたが、正しくは「マスター、カミカゼ」(カクテルの名前)と教えていただきました。脈絡のない台詞でおかしいなと思い何度も聴き直したのですが、理解できず聞こえた通りに書いてしまいました。 お詫びして訂正致します。
そして、ご指摘くださり本当にありがとうございました<(_ _)>)

「はいよ」
「一人酒か?寂しい奴だな」
「相手には困ってないけどな」
「じゃあさっさと引っかけてホテルにでも行けよ」
「お前が振られたばっかりで寂しそうだから、付き合ってやる」
「ふんっ。ありがた迷惑」
「昔より可愛げがなくなったな」
「かっこよくなったの間違いだろ」
「はぁ?」


このトゲのあるやり取りは、鳥海さんと前野さんの演技、そして掛け合いの良さが十二分に発揮されています!!!星
チクチクチクチクしているんです。口げんかまではいきませんが、嫌味などをたっぷり含んだ言葉、そしてそれに対する即座の切り返しがこれまた毒に毒で応戦するようで(笑)、全く的外れですが頭の回転早いな~と感心しました(笑)。
キスも戦いみたいで楽しいです^w^
鳥海さんは声のトーンや抑揚を変えることなくツンとした語り口で鋭い言葉を投げる演技がとてもお上手だと思っています。私の好きな鳥海さんの演技のひとつです(*´∇`*)
句読点を設けて切ることをせずに滔々と言葉を続け、ちょっとだけ甘さや弱さを見せたと思ったらまた元に戻るなんてシーンがこの作品にもあるのですが、一文中でスッと変わるのがとても面白いですグッド!
それと同じ演技で途端にドキッドキドキとするような大人の色気を混ぜてくる瞬間があるので、能代が彼に挿入したいと曲げずに言い続けるのも頷けます!^w^


前野さんは、なんだか近頃よく書いている気がしますが、この頃キャスティングされるとテンション上がるんですよね。以前はそこまでではなく、一定以上には好きだから買っているというような感じだったのですが、最近は好き度は以前と変わっていないのに、声も演技も聴きたくてたまらないのです。な、なにか声にクスリでも忍ばせているのかしら!?と思うほどですよ(笑)。
足鷹が住所などをしつこく尋ねてくる能代に「何のメリットがある?」と聞けば「俺の声が聞ける!」と即答するのですが、ぜひ聴きたい!と即反射している私がいましたよ(笑)。
本作では、てっきり根回しバッチリのS系攻めなのかと思いこんでいたら(「微熱の果実~バタフライ・スカイ~」「クロネコ彼氏のアソビ方」などのSキャラのイメージがここのところついていたので、本作も攻め×攻めで相手に受けさせるなら何らかの騙しがあるのかと・・・)、足鷹だけにアンテナが機能する野生の猫のような危険信号?の察知や、懐き方についつい絆されちゃう男性でした!ラブラブ



別れた後の男関係を質問攻めする能代。「うるさい」と冷静に返していた足鷹でしたが、最後には「お前以外知らねぇよ!わかったか!ざまあみろ!」と言い放って歩いて行ってしまった後の、「なんだざまあみろって。この上ない吉報じゃないか!」の嬉しそうな声!この時点ではまだ前述したような純情な一面は見えていないので(`ー´)イヒヒというような悪戯っぽさも感じるのですが、この後家に帰った足鷹が零した「なんだざまあみろって。意味わかんねぇ」を聴くにつけても、なんだか関係性がどう進展していくのか予見しているようで好きです^^



Hシーンは過去の足鷹にトラウマを植え付けたのが1回、触りあいが1回、気持ちが通じ合ってから1回。

そんなに長くありませんが、特に想いが通じ合ってからは、能代が愛情をもって丁寧にほぐし更にテクもあげて・・・すると、足鷹はネコは気持ちよくない・・・と思っていたのに・・・!!!と、気持ちが動作に反映され、それが相手を良くする、というのが伝わってくるシーンになっていますブーケ2
鳥海さんの美人受けはたまらんですな♪
過去のシーンでは、腰がグネグネ動いて中を抉っている様子が声から感じられて、なかなかすごかったです。能代が一人夢中で打ちつけている感じ、と言えばいいのでしょうかね。足鷹も声をあげてはいるのですが、もっと粘膜が擦れ合っているような感じがしたのです。
そう思いながら聴いたからかもしれませんが(;´Д`A ```



少し気になったのはキャラと内容の関係について描写が不十分と感じた点があったことです。
以下なるべくネタバレしないように書きましたが、ちょっと無理があるので白字にします。ドラッグしてお読みください。
能代は苦手なアレを足鷹の後押しがあり一緒に食べた結果唯一の好物になったのですが、それとは別に料理上手な一面もあります。
再会した後も足鷹に料理を振る舞うシーンがありましたが、料理話をもうちょっと濃く描いても良かったかなと。過去のシーンでも日常的に作ってあげていたというのが基盤にあれば、その後すんなり料理とアレの話が頭に入ってきたように思います。

本作の音響監督さんがあまり得意でないというようなことを過去に何度か書いていますが、本作は大丈夫でした!BGMも良かったです晴れ



フリトは巻末に約3分半。
スピーディーで楽しく録れたとのこと!それは良かったです^^
GWに収録なさったんですね。世間は休みの方が多い中、声優さんは休みが不規則で大変ですよね。
収録前に足鷹は若めで!と言われておおっ!?と思ったと鳥海さん。前野さんがとても良かったとおっしゃり、なぜか褒めあいに発展!?w
同じ事務所の先輩後輩のまったりしたトークに癒されました!考えてみるとこのお2人の2ショットトークって初めて聴きました。もっと聴いてみたいな~!



五ヶ国語を話し世界中を飛び回っているというお忙しいスケジュールの割に能代はバーに入り浸りで、い、いったいおしごとはどうなっているのですか!?と思うところもありましたが(笑)、そういうところは笑ってツッコミいれて、後は考えないで聴くのが一番でしょうビックリマーク
キャストと攻め×攻め、さりげなくお互い気遣い気心知れている恋愛関係にご興味ある方は特に買いです!音譜