BLCD 『フラッター』感想 | 半腐女ry生活?

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(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

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BLCD「フラッター」を聴きました。
2012年5月25日発売 原作:天禅桃子
出演 羽多野渉 近藤隆 興津和幸 他


破綻しても傷ついても消せない想い。
浅田には気になる人がいる。名前も部署も知らないけれど、同性なのに目で追ってしまうほど綺麗な男だ。ある日、浅田はその人――観月と仕事をすることになる。浅田は、仕事もできて人あたりもいい観月に好感を持つが、観月が同性愛者だと知り動揺する。しかし、何もかも完璧だと思っていた観月の人間らしい部分を知るにつれ、浅田は観月に惹かれていき!?


浅田雅浩(CV.羽多野渉)
会社員。通勤中に見かける観月のことが気になっている。
正直者で、感情が表に出やすいタイプ。
観月亮輔(CV.近藤隆)
会社員。浅田と同じ会社に勤めている。
仕事の腕が良く、男女問わず人望がある。
会社ではゲイだとカムアウトしていることでも有名。
吉野燿(CV.興津和幸)
観月の元家庭教師で好きな(好きだった)人。


羽多野渉(浅田雅浩)×近藤隆(観月亮輔)



『近藤隆劇場開幕!』スポットライト
見出しはこれに尽きます!
とにかく近藤さんの演技を楽しみたい方にお薦めの作品だと私は思いましたグッド!
原作既読なのですが、読んでいる時は声は考えず作品としてだけ読んでいて、CD化されると聞いてから初めてどんなキャストがいいだろうと考えたのですが、実際に発表されたらぜんっぜん違っていました(笑)。その時に、失礼ながら、羽多野さんはわかるけれど観月は声質的に近藤さんのイメージでは無いと思いました。
が、しかし、いざ届いて恐る恐る聴いてみると・・・
すごく良かったのです!!アップ
原作を手に取るとやっぱり違うような気がするのですが、絵に合わせるのではなく、観月という人間を考えた時、原作通りだと思いました。
原作は絵ありきですからそのイメージで入ってしまいますが、中身だけ抽出したらこのキャストは素晴らしいな~と!
近藤さんの上手さは一貫して感じるのですが、その中に他のキャラをきっちりと目立たせて独りよがりにならない上手さがあるように思います。


観月は浅田に「大きな猫飼ってますよね」と言われるほど、会社での愛想は良いです。女性社員が多い為というのと、ゲイであることをカミングアウトしているからこそきっちりさせているというのがありますが、にこやかでスマートな印象を最初は受けるでしょう。
しかし、関わるようになってみると・・・
まずは、こちらのシーンでぐっと演技に引き寄せられました。


ある夜、浅田は道で観月を見かけます。彼が泣いているのが目に入り、思わず腕を引っ張って歩き出します。
「浅田君…どうしてこんなところにいるの?」
「外回りの帰りです」
「どこへ行くの?」
「わかりません」
「……浅田君は、手袋しない人?」
「え?」
「ようやく止まった。…ね。ウインドウ見てごらん?いい年の男同士が手を繋いでて、変なの。あ、繋いではないか。引かれてるだけで。……君の手、冷たいよ」
「ぁ……すいません。俺、ぁ…あの……」
「ふっ…はっはっはっはっは、別に取って食いやしないよ。って、前にも同じこと言ったっけ?俺はたった今フリーになっちゃったけど」
「ぁ……」
「……どうして、声掛けたりなんかするかな?」
「すいません。気付いたら、体が動いてて……」
「放っておけなかった?」
「はい」
「君って、誰にでもそんななの?」
「誰にでもではないです」
「まあ、いいや。こうなったらとことん付き合ってもらおうかな」


一瞬「変なの」というのが言葉だけでなく観月の本心としても強調されるような突き刺す針ような響きで聞こえるのですが、実際はちょっと違うんですよね。そう言いながらも手を引かれたことを嫌がっていないどころか、ちょっとドキドキドキドキしているようにさえ聞こえるのです。ここではまだ二人が出会ってから時間が経っていないので他の人にするように作った笑いで場を元の空気に戻そうとしているように見えますが、本心はもっと初恋のような純粋なときめきを感じていたのではないかと。
と、勝手に書いていますが、あくまで私の憶測です。
ですが、そう聞こえました!
ちなみに、原作見直したのですが、ちょっと台詞が変更されていて読んだ時と聴いた時で受ける印象が違うかもしれません。ご興味沸きましたら原作もお読みいただきたいです!ニコニコ


観月は臆病になり、浅田を突き放そうと随分子供っぽいことを言い、冷たい態度も取ります。
大人に見せている人が別の面を見せるのは難しいと思うのです。外と内で態度が違うというキャラは意外と難しさを感じるもので、特にこういうリーマンものだとにこにこしていたのに実際は・・・で、冷めることもありますあせる
しかし、観月に関してはそう思いませんでした。かなり振り回してくれちゃうのですが、それが浅田を好きだから見せる甘えや懐きの一面だとわかりますし、そうすることによって結局自分で自分を痛めつけて、心がどんどん渇いていくのが手に取るようにわかるので、無下にできません。


観月と浅田がバーに飲みに行くと吉野にばったり再会してしまい、動揺を隠せない観月。大量に酒を浴びてべろんべろんに酔いながらももう1軒行こうとしますが、浅田は反対します。するとタクシータクシーへ押し込まれ・・・
「僕の部屋で飲もう。それならいいだろ?」
「えぇ!?」
「なんだよ。友達だろ?付き合えよ」
「!……」
「…わかってるくせに。察しろよ。一人で居たくないんだよ……」
「わかりました」
―今すぐ抱きしめて、ずっと傍にいるって言いたい。あなたを心配しながらも、壊れてしまった恋に、心のどこかでほっとして、こんな風に、心も体も寄りかかられて、いちいち舞い上がっている俺は、本当にどうしようもない―


「なんだよ」の軽口も演技とそうでない部分の間で話しているように聞こえて素晴らしいのですが、やっぱり一番は「わかってるくせに~」のところです。一人の人間の重み全てがしな垂れかかってくるようで、弱さを感じました。
これだけ心を見せられて、浅田が舞い上がらなかったら逆に変だと思うくらいですよ。


一人の人間のいろ~んな面を時間が流れていくのと同じ速度で見られるので、キャラクターの心情も、近藤さんのお芝居もがっつり楽しむことができたのでしょう^^



羽多野さんですが、年下ワンコわんわんは十八番ですよね^^だからこそ、良い意味で書くことが何もありません。
今作もすっかりなじんで溶け込んでいるので、自然に聴いてしまって、ついつい感情がどんどん動いていく近藤さんに注目してしまっていました。
引き立てている、くらいに書いてしまってもいいくらいかもしれません。
ファンの方に怒られるかもしれない書き方になってしまいましたが、ぜひ誤解しないでいただきたいのは、引き立てるだけの器をお持ちだということです。
もしこれが別の人選であれば、必ずとは言い切れませんが、ここまで観月の感情を追って聴くことができていたのでしょうか。硝子の心や、不思議な色気を途切れることなく純粋に浴び続けることができたでしょうか。
羽多野さんが支えてくださるから、作品は安定感という大きな土台を得るのだと私は思いました虹



興津さん演じる吉野も、とても良かったです!
よれた白シャツに無地のズボン、もしくはジーンズ。ほんの僅かな風に揺られてもゆらゆらと心許なく揺れる蝋燭キャンドルのように、彼もいつ消えてしまうのではないかと思うような、生きていると生きていないの境を表現されていました。
とは言っても、過去にはある事故があり本当に生きることをやめようとしていたようですが、現在は違います。
つまり、元から繊細な人なのです。
回想で登場した時にも自分そっちのけで観月を心配していました。
興津さんの演技は最初からただただ柔らかさだけが出ていましたが、事故以降は両腕でしっかり支えていないとすぐにへたりこんで塵になってしまいそうな脆さを出してくださっていました。
5月は「召し上がれ愛を」でも澄みきった美人声を聴きましたが、もっと力なくなるとここまで人間性を弱く変えられるのだな~と感心しました晴れ
登場シーン自体はそんなに多くありませんが、物語の根幹に関わってくるだけあって存在感はあります!興津さんファンでしたらこのタイプの役作りも耳に入れておいて損は無いと思いますブーケ2



キャストについて先行して書きましたが、内容については・・・
ある種淡々としているので面白いか面白くないかは聴く人によると思います。好みの問題です。
ただ、天禅桃子先生らしい作品だと思います。
天禅先生の作品はほぼ全部読んでいるはずですが、日常風景とそこに登場する男性たちの微かな心の変化や、恋心の行く先を描いている作品が大半で、今作も例に漏れずそうかな、と。
視線一つ見逃せば儚く散ってしまいそうなささやかな恋愛描写が多いように思っています。
その作風がお好きでしたら今作をCD化したことに嬉しくなると思います。
フィフスアベニューでの天禅先生作品のCD化は「ブーランジェの恋人」以来ですね。あちらは恋人になってからの甘い日々を丁寧に描いていますが、こちらはお互い気にはなっているし好きでもう気持ちはわかっているけれど、ゲイとノンケだから・・・と一歩退いてしまう時間が長いです。
しかしやきもきはしません。浅田は観月を迷うことなく真っ直ぐに見つめていますし、観月はあるシーンで
―俺は多分、君の気持ちを軽く見ていた。そこまでのものじゃないと。早川さんと二人で居るのを見た時、そうだ。それが自然だろうと思うと同時に、無駄だよ。その男は俺が好きなんだ。そんな意地の悪いことを考えた。あまつさえ試すようなことをして。これはなんだ!ただの幼稚な独占欲か?そんなことで君を振りまわして傷つける。本当に、性質が悪い……―
と、醜い感情を発しているのですが、腰が引けている一方で好きだという心理で落ち着いていて、ある種当たり前の人間の独占欲的なものが出て来ているな、と。
実は昔好きな人がいて最低なことをしたのを引きずっている・・・というような展開は割とよくありますし、日常らしからぬ少女漫画的ドラマチックを用いてきているとは思います。
そこが一部の方を興ざめさせる分かれ道でしょうか。
原作者の空気感はどちらの作品もほぼ等しいものが漂っているので、思いっきりはずれるということは無いかと思います。無いかと思いますけれど、責任も持てませんare-?*



BLに壮大なドラマ性やエ□エ□な絡みを期待するなら買わない方が良いと思いますが、お洒落な関係を見たいならこれはありです音譜
新橋のガード下で飲んで人間臭さをさらしているリーマンではなくて、丸の内や日本橋の大通りをスーツで闊歩する無臭のリーマンがお好きならオススメです。(新橋のリーマンを貶しているのではありません。要は、夜にお酒beer*が入っているのではなくて、昼に見かけるスマホとノートPCを颯爽と持ち歩く・・・というようなことを言いたいのです。わかりにくっ!ガーン・・
この作品は道で一瞬すれ違う素敵だけれどどんな人かわからない昼間のリーマンの内情に入り込んでいくようなお話です。
あれ・・・逆にわかりにくいでしょうか・・・orzもちろん、観月のことを書いたつもりです。
浅田は前々から観月を目で追っていたので、ある意味そのままのことを書いてしまったようなものかもしれませんね(^^;



残念だったのは女性陣の演技・・・でしょうか。
女性社員の多い会社なだけあって、職場でも飲み会でも女性がたくさん出てきます。
それは全然構わないのですが、学芸会のよう(略)・・・。
「えー!」とか、口を揃えて同じ台詞を言うとか、全体的に嘘くさく聞こえました汗



キャストコメントは3人で約1分。
通販特典CDは羽多野さんと近藤さんで約18分。
いきなりマイクに囁きかけるような近藤さんwどうしたw
トークテーマは「最近ドキドキしたことある?また、ドキッとしてしまう瞬間があれば教えて」「身だしなみやファッションでこだわっていることやそれにまつわることがあれば教えて」「休日は外で過ごす?家で過ごす?理想の休日は?」
空港でお土産を見ている15分の間に搭乗券を失くしてしまってドキッとしたと羽多野さん。大事に持って下さいね(^^;国内で良かったですね。
年を重ねると健康を気にし始めるものだとお二人。近藤さんお酒強そう!
羽多野さんは服を勧められるままに買ってしまうんですね。意外。チェックやボーダーを多く着ているイメージだったので、こだわっているのだと思っていました。
近藤さんは指輪がお好きなよう。この日も3つつけていたようですよv
映画を見に行く羽多野さんと、どこにでも出かけるか家に引きこもるかの両極端だと近藤さん。
近藤さんが1週間ゴミ出し以外で外に出なかったというのはすごいな・・・(@@)
何が一番驚いたって、今更ですが羽多野さんがO型だったという。ずーっとA型だと思い込んでました。トーク内容関係無い(笑)



「フラッター」へのたくさんのご投票とコメントをありがとうございました!ぺこりパンダ
いただいたコメント(要約しています)「興津さんが好きなので興津さんのお芝居の感想を!」「ブーランジェの恋人が好きなので気になる」を意識して書かせていただきました。
いかがでしたでしょうか?
いつもは勝手に書いて勝手に発表しているだけなのですが、今回このように読者様各々の作品への想いを伺って、勉強になりましたし気になっていらっしゃることを少しでも私の言葉でお伝えしたいと思いました!
実際形になっているのかはわかりませんが・・・(;´Д`A ```ダウンそれどころか空回りしたような気さえします・・・がーん
今月発売CDの感想は簡易も含めてあと4作更新予定です。よろしければまたお読みいただけると嬉しいです!