BLCD 『王子と小鳥』感想 | 半腐女ry生活?

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(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

王子と小鳥/イメージ・アルバム

BLCD「王子と小鳥」を聴きました。
2011年2月25日発売 原作:山中ヒコ
出演 梶裕貴 小西克幸 代永翼 長嶝高士 他


貧乏美大生・鈴木圭一が目覚めると、そこは砂漠の国のオークション会場だった。借金のカタに奴/隷として出品された彼が、強欲な第一王子の手に落ちようとしたその時、その弟であるハーリド第二王子によって買い上げられる。ハーリドの奴/隷となった鈴木は日々逃亡を企てるが、王子の優しさに少しずつ惹かれはじめ…。


鈴木圭一(CV.梶裕貴)
貧乏美大生。多額の借金を背負いオークションに掛けられたところをハーリドに買われ奴/隷になる。順応性が高くのほほんとしているように見えるが、日本に帰る事を諦めていない。
ハーリド(CV.小西克幸)
自分に厳しく弱者に優しい、砂漠の国の第二王子。
仕事ができて人望も厚いが、恋愛には不器用な一面も。「兄に逆らってはならない」という国の伝統に縛られている。
ミシャーリ(CV.代永翼)
ハーリドの弟で第三王子。天真爛漫で遊び盛り。ポケメン百科を命の次に大事にしている。


小西克幸(ハーリド)×梶裕貴(鈴木圭一)



CDを聴く前に原作を読んだのですが、読まないで聴いてみれば良かったと若干後悔していますあせる
理由がありまして、山中先生の作品は初めて拝読しましたが、“世界”をお持ちの作家さんなんだという印象を受けました。イラストや構図から感じられるキャラクターたちの人間性、ふとした表情の描き方が綺麗で、私は砂漠モノが苦手なのですが、お二人の声に脳内変換してみてもきっと素敵な作品になるだろうと期待して聴きました。
それだけに・・・なんだかイメージと違うという現象に少々しょんぼり(´・ω・`)。
脳内変換していた時にはぴったりだ流れ星と思ったキャストでしたが、どうも梶さんの役作りがイメージと違うんです。
原作での鈴木はほんのりとほんわかと素朴な感じの青年に見えていたのですが・・・予想よりサバサバしていて現実感が大きく、普通~ちょい低めの声作りで、本当に今時の感じで・・・。
先生の作品を丸で表すとして、梶さんの演技はその外で繰り広げられているような・・・。
それが悪いとは思いません。そう捉えて演じられたのですから。


少し話が逸れますが、皆様は砂漠モノにどのようなイメージをお持ちですか?
私の勝手なイメージだと、拉/致されて連れて来られて、王子が無理矢理強/カンして自分のものにして、後から気持ちが動いていって、体から始まったけれど絆されてハッピーエンド四つ葉のクローバー、みたいな・・・。
(こんなめちゃくちゃに書いてお好きな方に怒られそうですが・・・。雨
そんなこんなで冷めた目で見てしまい敬遠しがちなのですが、この作品は他の作品と一線を画しています。
ハーリドは奴/隷として売られそうになっていた鈴木を助けるという形で出会い、奴/隷になってからも奴/隷として扱う事も無く、もちろん無理矢理・・・なんてことはしません。ミシャーリに日本語を教え、ポケメン(ポケ○ンモンスターボール・・・w)の話をする等話し相手になるよう命じます。
何度も逃げ出そうとする鈴木を捕えては逃がさない、と言っていますが罰するでもなく自由に動けるようにしてくれています。
ハーリド自身は幼いころの出来事や弟と言う身分がある為兄に逆らえず、自由に生きているとは言い難いので、心情を考えながら聴くとますます彼に好感を持てる事でしょう。
一言で言えば良い王子です虹


鈴木も連れて来られてその環境に甘んじることなくいつも日本に帰ろうと強く思っていて、可愛いミシャーリと接していても目を盗んで今日はどこまで逃げられるか、をいつも考え行動に移しています。
彼の良い所は他にもあり、自分の意志で、自分で努力して、気持ちを貫き通すんです。その為には王子と出会った後でさえ苦労も厭わない姿に惹かれるものがありますキラキラ


他にもいくつか理由がありますが、珍しいタイプの砂漠モノだと思いました。
それだけに、CD化が成功したら多くの人に聴いていただきたく思いました。


話を戻しますが、もしも原作を読まないで聴いていたら、それはそれで砂漠モノにしては良くできているとか、このキャラたちが動く原作を読んでみたいなとか、別の意味で興味をそそられる感想を持ったことでしょう。
ただ、それはあくまで砂漠モノの割には面白いかな、程度で終わってしまうような気もします。
CD化は成功したのでしょうかね。本当にただ純粋に音声作品としてゼロの状態から聴きたいですショック!
原作の雰囲気を踏襲できていない面では良いとは言えませんので、特に原作が大好きでCDを手に取ろうと思ってらっしゃる方には止めはしませんがお薦めもしません。


と、ぶつぶつ批判めいた事を書いてきましたが、決して否定はしていません!!
切なさもあり、王道もあり、諦めない日本人奴/隷と自由に生きられない王子と可愛い弟と。
ぜひお聴きいただきたいです^^
CDだけを聴いていれば、多分太字で強調できたことでしょう。



今回個人的に好きだったのがBGM音譜
二人で砂丘を歩くシーンでのシンデレラcastle*の舞踏会のようなBGMは、作品に合っている合っていない関係無く夢があり素敵でした!手を引かれておずおずと歩く感じは、砂漠の上が舞踏会場ガラスの靴になったかのようです♪
EDもハリウッド大作のような立派さでした!
CDから与えられるファンタジーが規模を増しているようでとても好きです^^アップ



演者さんについて、少し書いておきます。
小西さんはイメージ通りでした!低音の囁くようなボイスで、キャラも控えめなので普通のシーンでもHでもそこまで主張してきません。
しかし、何か起こると危険から身を挺して守り、辛い時には宥め、時に厳しく諭し、そんな時のハーリドは抜群に男らしくもあり兄のようでもあり、愛する人への眼差しは一直線で、かっこいいです!メラメラ
ある程度予想がつくかと思いますが、ずっと兄に従い続けて話が終わるわけではないので・・・静かな反抗が・・・彼のバックグラウンドを考えるとまた・・・!
その一挙一動を丁寧に演じてくださっています。


ミシャーリを演じてくださった代永さんは、ちょっとキャラのイメージとは違いましたが演技としては理解できました。大げさに頷いたり、声を殺して泣く所から大声で泣く所まで、大切なものを壊されてしまう悲しみを段階を踏んでよく表現されていたと思います。
勝手に女性声優さんの方が合っていると聴く前から思いこんでいたのですが、これはこれで良かったのでしょう。


悪い兄、トルーキ@長嶝さんはさすがの貫禄でした!
人の物を取って自分の地位を確かめているようなイヤ~な奴です・・・。いいところなんて一つも無かった・・・orzあんな物まで壊して楽しいのかな。そんな風に育てられてしまったんですよね。かわいそうな人です;;
私的には・・・彼に囁く女性も相当な悪女だと思いましたが・・・。ガーン



Hシーンは1回。そんなに長くありませんが、梶さんが絶叫していますw
それまで慣らしていなかったので・・・挿れる為の準備をしている描写の方が咄嗟に浮かびます。
すぐ喘ぐまで行かないような・・・気もしますが、ハッピーモノのBLなのでそこはご都合主義で流しますw
梶さんがとにかく頑張ってらっしゃいますが、そこに邪魔することなくタイミング良く熱い息を入れて来る小西さんの、その息遣いが未だ耳に木霊しています。耳
作風的にはなかなか良い1回だったと思います!



今突然思いついたのですが、鈴木とハーリドの間にお金が絡まないからますます良いのかもしれません。金銭よりも夢や団欒を大切に見守るところもこの作品の良さの一つですニコニコ
ということで関連して、今日のシーン抜き出しは鈴木とハーリドとミシャーリが将来なりたい(なりたかった)ものを話すところ。


「ん~~ん~~」
「どうした、ミシャーリ。悩み事か?」
「!…大きくなったら、ポキチューピカチュウのシッポと、ポンギラスバンギラス、どっちになるのがいいかな、って」
「兄としては、外務大臣辺りを目指して欲しいものだが」
「ねえ。スズキは、大きくなったら何になりたかった?」
「えかきか、たばこやの、おっちゃん、です」
「兄上は?」
「私か?……そうだなあ。私は、トラックになりたかった。そう。それも日本製の、スズキのトラックになりたかった。低コストで庶民の手にも届く、なおかつ丈夫で、砂漠での走行にも耐えられる機動性。美しいフォルム。何時間見ていても、飽きる事がなかった」
「トラックか!忘れてた!」
―似た者兄弟……―

「兄上!」
「!」
「兄上は、僕が大きくなったら、どうなって欲しいですか?ポキチューと、外務大臣と、トラック!」
「がいむだいじんでしょ?あにとしては」
「どうかな。トラックじゃないかな」
「おいで。…お前は好きなものを学び、好きな道を行けばいい。私はそれを応援しよう」


ある意味このシーンを選んだのは失敗ですね。“略”してしまった回想部分があるからこそ次の台詞はじんわりと来るんです。ハーリドの幼少時代のお話なのですが・・・。
味わってみたい方はぜひ聴いてください。その時に書いた事がおわかりいただけるかと。



フリトは13分と本編CDに入っているものとしてはかなり長め。役についてと感想をがっつりお話くださっています。
トークは梶さん、小西さん、代永さんの三人!
司会は代永さんでw和気藹々と進みますv
皆さん口々に難しかったと・・・。梶さん、普通の男の子だからこそ難しいとおっしゃっていました。原作を読んで絵がお好きだとおっしゃっていたのがなんとなく嬉しかったですv
普段チャラチャラしている(?w)から王子様のカリスマ性を出すのは難しく、匙加減が難しかったけれどお話が入りやすかった、と小西さん。
あれ?好きなシーンが小西さんとかぶりました(笑)。(最近、先に感想を書いて書き終わった後にフリト聴いてるもので(^^;)
代永さんが5歳から12歳を演じたCDは「世界が終わるまできみと」かな!確かにゆっくりだったなぁ。
時々女性になっているとツッコまれていたそうですよwおばちゃんと間違われることもある?らしいですwそうなんだw
代永さんはちゃんと司会できていたのか、な?wやっぱりいじられてる・・・(笑)にひひ



何故ハーリドは鈴木を好きになったのか。
あるシーンで「愛してしまった」と告白するのですが、それまでの過程に要素があったのだろうか、と少し考えていました。理由も語られてはいるのですが、それだけで言葉も殆ど通じない日本人に恋愛感情を抱けるのかしら。
しかし、別れ際に鈴木がハーリドに告白し(・・・思いっきりネタバレしてすみません。一応白字にしておきます。)、その時の言葉に、誰かと比較することなくハーリドという個人を心底想っているのが込められていて、ハーリドは出会った瞬間から鈴木の人間性を見通していたのではないか、若しくは、我慢ばかりしていた彼に引き合わせてくれたのでは、とも思えました。赤い糸
そんなに長いお話では無く、台詞や、心情を表わすモノローグも少ないのですが、読んでも聴いても登場人物それぞれの気持ちになって巡らせると複雑な心模様、哀切や前向きさが見えて来るようで、細かく散らばった糸を手繰る作業に余念が無いです。


砂漠モノ砂漠、手を出してみたいけれど勇気が・・・という方、この作品から入ってみてはいかがでしょうか?^^