虫垂切除手術を受けた患者さんがトイレの中で失神して転倒し、四肢麻痺などの後遺症を残すといった事態になってしまいました。
その患者さんは、手術後は熱も下がり流動食なども食べることができるようになっていました。
しかしながら、下血が続き貧血の症状がありました。
その患者さんが自分で立ち上がり、トイレに行ったときに起こった出来事です。
この事故があったときには、ショックで家へ帰ることができませんでした。
その後医療事故として裁判になったのですが、看護師に対しては失神を起こす可能性を患者さんにうながす義務や、排便時にナースコールを使うよう注意する義務があるのではないかということが争点になりました。
結果、裁判所の判断としては「過失あり」という結果になりました。
看護師のためのトラブルと法的知識が、非常に大切となった事例でした。
看護師には、どのようなリスクがあるかを予見する義務があります。
そして、そのリスクマネジメントを行うことで、リスクを回避する義務もあります。
それを行うことで、事故が発生したとしても過失責任が問われないのです。
一方患者さんの診察を行いその症状をよく知っている医師は、看護師に対して患者さんへ注意をうながすように指示する義務もあります。
医師に対しても、過失責任が問われてしまいました。
こういった過失責任のことだけでなく、患者さんの安全のためにもしっかりとした知識を持っておくことは大切です。
