川崎市長選投票日前日、私は川崎駅前で宮部龍彦市の演説を聞いた。
部落利権の廃絶、在日韓国人のための施設「ふれあい館」の管理者を他の児童館のように持ち回りで変更すると公約で掲げる宮部龍彦氏の選挙活動には多くの抗議が殺到し、その様子が動画で拡散されていた。
抗議団は「差別主義者!」「レイシストは出ていけ!」というヘイトスピーチとしか思えないプラカードを持参して宮部氏を取り囲み、ヤジを飛ばしては彼の演説を聴衆から聞こえないように妨害した。
更には神奈川新聞までもが
「 ◆おことわり 川崎市長選に立候補を予定している宮部龍彦氏については、経歴や出馬に当たっての主張に著しい差別的言動があり、差別が拡散する恐れがあるため、異なる扱いとしております」
と宣言。
民主主義国家たる本邦において、選挙権、被選挙権は神聖にして侵すべからずであり、すべての成人日本人に対して平等でなければならない。
それを「反差別」を訴える私的集団が演説を妨害したり、客観性が担保されているであろう報道機関が「異なる扱い」を公言したりと、もはや民主主義が機能していない有様だ。
選挙を妨害する奴はなんびとたりとも許せない。
私は神奈川新聞を呪詛する文言を並べたプラカードを持参して川崎駅前に降り立った。どこかで神奈川新聞のクルーを見かけたらわざとらしくプラカードを広げてやろうかしらと思いながら。
動画で見た通り、いや、それ以上多くの抗議団が宮部氏を取り囲んで汚らしい言葉で彼を罵倒していた。
集団で宮部氏をリンチしているようにしか見えない。
抗議団の中で氏は携帯でどこかに(多分警察)に電話。
「けっ、自分が差別しているくせにいざとなったら警察に頼るのかよ、だっせー」
抗議団から哄笑が起こる。私は抗議団の後ろから叫んだ。
「宮部さん頑張って!」
抗議団がぎょっとした顔で私に振り向いた。あんたらまさか天下を取ったつもりでいたわけ?宮部さんに同調する差別分子はここにもいるんだよ!
選挙の自由を奪う奴は許せない。
私は自分の立場を鮮明にするため、神奈川新聞への呪いを書き連ねた電波系プラカードを広げた。
そこへ何と、神奈川新聞の有名記者、石橋学氏が目の前に現れた!
流れでプラカードの写真も撮って頂く。
いや、そりゃあ、神奈川新聞の写真にこのプラカードが映り込めばと望んでいましたよ、でもここまで真正面から撮影してもらえるとは。
「そのプラカード、コンビニで印刷したの?」
と石橋記者。
「はいそうです。こういうもの好きも世の中にはいますからねぇ、あはは」
と私。
投票日前日はどの報道機関は忙しいはずだ。それなのに神奈川新聞はぽっと出の、いわば泡沫候補の宮部氏を取材する余裕はあるのだろうか・・・。
石橋記者の上司はもっと受かりそうな候補を取材して来いと怒らないのだろうか・・・。
不思議な新聞社である。
見ると宮部氏の周りはロープが張られていて、30人ほどの支援者はロープ内に入れてもらえる。私も内部に入れてもらった。ちなみに抗議者・妨害者は同数か、すこし多いぐらい。
「これから差別主義者の演説が始まるぞー」
抗議者があざけるように叫んだ。
「聞きたーい!」
と私も叫んだ。支援者から笑い声が起こる。
黙っていたら神奈川新聞が「宮部氏のもとに抗議の声殺到!」と報道されるだけだ。(もちろん投票日翌日の神奈川新聞は支援者がいたことは一切報道しなかったが)
応援弁士は浜田聡元国会議員。父親は浜田幸一氏(あの有名な千葉のハマコーとは同姓同名の別人)。
聡氏は「私は統一教会はそんなに悪い物だと思っていません」
と唐突の宣言。あー余計なことを・・・。
後日宮部氏は動画で統一教会について言及。
「浜田聡さんは統一教会への行き過ぎた規制に反対している。統一教会というよりも勝共連合にかかわりが深い。私は別に統一教会ではありません」
チベット支援の場でも勝共連合の名前は目にする。
中国共産党への強い抗議はありがたいのだけど、いかんせん統一教会のイメージが悪すぎる。
浜田氏の演説中、ヤジで妨害する男に浜田氏は
「聞く気がないなら帰りなさい!」
とぴしゃり。小学校にも妨害者たちに似た児童がいたわ。もれなく学習障害や知的障害があったけれど。
おーと、差別発言、ごめん遊ばせ。
さて選挙の結果は
候補者6名中、宮部氏は第3位。
ぽっと出のユーチューバー新人候補が3位である!得票率9・29%!
宮部氏は再来年の川崎市議選への出馬も検討している。
彼が市議になったら少しは世の中が変わる。
少なくとも部落や在日コリアン問題の前に委縮してしまう風潮に大きな風穴を開けるだろう。
何が差別かの定義も決めないうちに、自分たちに都合の悪い意見は差別、差別と騒ぎ立てて集団で潰しに来る、それがまっとうな民主国家の姿だろうか?