​こんにちはニコニコ

 先月ショックというか残念だったことがあります。それは娘がフランスに来てから受けていたレーザー治療が出来なくなってしまったことです悲しい

 娘には生まれつき頰にアザがあります。単純性血管腫と診断されており日本では生後3ヶ月から3ヶ月おきにレーザー治療を行ってきました。

 生まれた時に比べたら少しずつ薄くなってきてきていて他の人から見たら気づかないか少し赤いかなというほどだと思います。
 ただやはり近くで見るとまだ赤みがはっきり残っているので治療は続けたいと思っています。

フランスに行くことになった時レーザー治療が続けられるのかは大きな心配の一つでした。
フランスでのかかかりつけ医に紹介状を書いてもらい自宅から1時間ほど離れている大きな病院を受診しました。

 
が!
 初診で医師からはこんなに小さいうち(その時1歳)からのレーザー治療はやっていません。うちでは出来ません。とキッパリ言われてしまいました
フランスでは自分で治療を理解して納得して受けられる6歳くらいにならないと治療しないとのことでした。

 出来ないと聞いた時は本当にショックでした。日本では赤ちゃんの時から始めたほうが効果が出やすいと聞いていたのにどういうことなのかとなかなか納得できませんでした。

 小さいこどもでは泣き叫んで暴れて治療中の安全が保てないという理由だと思うのですがどうしても治療して欲しかった私は「日本では手足を押さえつけてやっていました、治療中は私が羽交締めにしますから」と何度も訴えました(笑)

 実際日本では看護師さんが頭を押さえて私が身体を抱えながらやっていました。もちろんこどもは泣き叫んでかわいそうですが治療時間は数分くらいで終わるしそういうものだと思っていたので問題はないと思っていました。


 私の必死の訴えが通じたのか(全て通訳さんを通して伝えています)先生から泣いたり暴れたり治療出来ませんよ、それでも試してみますか?と言われました。
 いやいやまだ赤ちゃんだし絶対泣くに決まってるよ真顔泣かないようにするなんて無理だし試す必要があるのか?病院行っても結局治療出来ないのではと困惑してしまいました。


 でも一回やってみましょうと先生が言ってくれたので予約を取ることになりました。

 そして初回。
 今日はどうせ治療出来ないよと思いながら治療室に入りました。治療台に乗ると娘はやはりすぐに察してギャン泣きし始めました。
 やっぱりダメかと思ったのですがしっかり押さえているよう指示され私ががっちり羽交い締めして娘の口にマスクを当てられ(たぶん笑気麻酔)看護師さんも押さえてくれました。
 麻酔しても娘は泣き叫んでいましたが治療はすぐに終了。

 治療は出来ないと思っていたのでほっとしました。

 先生のほうは微妙な表情でしたが治療後は「暴れたていたけどなんとかやってみましたよ」と通訳さんと夫に説明していました。


 治療費については駐在員家族は日本の保険が適用されるため一旦全額払いになりました。

 治療は出来ないと思っていたのにこんな感じでその後も治療を続けてもらうことができました。

 しかし先月4回目の治療が終わった後、先生から「今日はかなり泣いていました。なんとか上手く出来たと思いますがもううちでの治療は一旦やめましょう。やはり5.6歳になって自分で理解して治療が受けられるようになってからにしましょう」と言われてしまったのです。
 確かにその日は治療室に入る前から泣いてしまっていましたが私が歌を歌って麻酔のマスクをしたら少し大人しくなり問題なく受けたと思っていました。
 なんで今になってと疑問だらけでした。

安全性の問題だけでなく娘が例外的に治療してしまっていて科での方針が保てないという理由もあるのでしょうか。

夫があと一回受けられませんかと食い下がったら、では1年後にまた試してみましょうと譲歩してくれました。

 1年後には3歳過ぎていますがそれでも泣かずに治療受けるって無理だと思います真顔

 ただ最初出来ないと言っていたのに4回も治療を続けてもらったことにはとても感謝しています。

 確かにこどもでも自分で納得して治療を受けることは安全性の上でも子どもの尊厳のためにもとても大事だと思います。

 ですが日本では赤ちゃんの時からレーザー治療の効果が出やすいから早く治療を始めたほうがいいと説明されていましたし数回で消える場合もあると思いますがアザをきれいに治すにはレーザー治療は回数が必要のようです。

 5.6歳から始めたとして年齢が上がれば幼稚園や小学校、習い事、行事なとでどんどん忙しくなってくるはずです。そこでその子が治療をやりたくないと言った時に親がやった方がいいと思っても無理やり連れていって治療を受けさせるのはより難しくなるような気がします。
私は小さいうちからコツコツ治療を重ねるメリットのほうが大きいのではないかと思います。

 娘の治療を通してフランスの医療において小児の治療に対する考え方の違いを感じました。


今後別の病院を探すか1年後にまたこの病院で試すのかまだはっきり決められていません。
 7月に日本に一時帰国する予定なのでその時に日本で受けられたら受けたいとは考えています。


 まとまりがなく長くなってしまいましたが本日もお読みいただきありがとうございました!