三連休で岐阜県・飛騨地方に旅行してきました




まずは旅立ち前の出来事。



旅行前日の朝のことでした。



頭の中に、ふと歌のフレーズが浮かぶ。



『♪あ〜め〜つち〜』



女性の声。



聞いたことあるけど、誰なのか、何の歌なのか思い出せない。




Google検索してわかったのが、2017年に『NHKみんなのうた』で放送されていた、新妻聖子さんの『天地の声』。



たぶんテレビで一度くらいしか聞いてないんだけど、聴いた途端、すごく衝撃を受けて、感動した記憶があります。


レムリアの歌のようだと。




でも、その一度きりで、すっかり存在自体を忘れていた歌。



その歌が、なぜ今?突然浮かんだのか?



わからないけれど、改めて、聴いてみると、胸に迫るような感動がある。


そして、この歌を何度も聴きながら、旅行でいく『位山』について調べていると、『大祓祝詞』の一節が浮かんで来ました。



高山たかやますゑ 短山ひきやますゑより 佐久那󠄁太理さくなだり多岐たぎ 速󠄁川はやかはおり津比賣つひめかみ 大海原おほうなばらでなむ なば 荒󠄄潮󠄀あらしほ潮󠄀しほ八百道󠄁やほぢ潮󠄀道󠄁しほぢ潮󠄀しほ八百やほあひ速󠄁開はやあき都比賣つひめかみ 加加呑かかのみてむ 加加呑かかのみてば ぶきぶきぬしかみ 根國ねのくに 底國そこのくにはなちてむ はなちてば 根國ねのくに 底國そこのくに速󠄁はや佐須良比賣さすらひめかみ 佐須良さすらうしなひてむ 佐須良さすらうしなひてば つみつみらじと はらたまきよたまこと 




『位山』は『飛騨国一ノ宮・水無神社』の御神体であり、新海誠監督『君の名は。』のモデルとなった山だそうです。



最初の神、瀬織津姫と饒速日命が降り立ったとされる霊山。



そして、中部地方の水の流れを分ける『分水嶺』でもあるそうです。



この山を境に、太平洋へ流れる川と、日本海へ流れる川が別れる分岐点。



神々の存在が色濃く息づく、いにしえの時代には、海の無い山里の地域では、罪穢れを払い、海へと流してくださる瀧神・川神の存在が、どれだけ重要で、唯一の救いだったのか。



その神の働きが無ければ、罪穢れが払い清められることなく、生きなければならない。



払い浄めの水の神であり、命を繋ぐための水を与えてくれる神。



その存在の大きさ。



どれだけ、別の神の重要性や恩寵を押し付けられようとも、信仰を変えることなど、できないのではないのか。




続く。