『私の使命はなんですか?』


『私には、何かやるべきことがあるはず』


『スターシードだし』


『いつも、特別な光を持っているって言われるし』




そんな感覚、スピリチュアルをやってる人なら、わかる人も多いかもしれません。



私自身も、そんな感覚を持っていた1人で、何か『特別な力』、



それは例えば、霊能力であったり、際立った奉仕精神であったり、天と地を繋ぐパイプ能力であったり、慈愛のようなものであったり、ものすごい素直で正直なピュアな波動かもしれないし、オールドソウルとして蓄積してきた経験と叡智のようなものかもしれないし…とにかく、他の一般の人とはちょっと違う感じ。



能力や、得意技、表現の仕方は、人それぞれあると思います。



何かそんな、一般人とは違う、ちょっと蚊帳の外から、あるいはちょっと高いところから、『特別』な力で、人を救うような特殊な立ち位置。



そんな感覚を持っている人も多いのではないかと思います。




実際、地球歴が長いスターシードの中には、長い転生輪廻の歴史の中で、華々しい活躍をしてきた、偉大なリーダーだったり、殉教した聖人だったり、人々を救った英雄だったり、尊敬されるシャーマンだったり、身を挺して命を救った戦場看護師だったり…



どこかそんなヒーロー、偉人役を演じてきた人も多いかもしれません。



三次元は陰陽、光と闇のようなコントラストが強い世界なので、活躍も、悲劇も、色が強くでます。



その極彩色の刺激に慣れている私達は、穏やかで、何も起こらない、ただ淡々と過ぎていく平凡な日々には、どこか物足りないような、活躍してないような、パワーを発揮できていないような、生きてる実感が無いような、文字通り『命を使う』使命を果たせていないような…そんな、物足りない感覚を持ってしまうかもしれません。



あれ、今世では使命を果たせていないような?



過去世で鍛え抜かれ、磨き抜かれた力も、奉仕精神も、こんなに有り余っているのに、なぜかそれを発揮する場が与えられない。


まだ未熟なのか?


これから活躍の場が来るのか?


なんか、おかしい。


私、こんなもんじゃない。


もっとスゴイはず。


だって、なんか、救世主的なこといっぱいやってきたはずだし、これからもできるし、そういう特別な力を持ってるはずだし。




そうやって、技を磨き続けたり、学びを深めたりして、その活躍の場を目指していく人も多いことでしょう。



けれど、気付かなければなりません。



戦争は、もう終わったのだと。



『英雄』と崇められ、『聖人』と讃えられ、『特別』であった他者奉仕のプロ『救世主』は、もう用済みの世界になったのだと。



2012年からアセンションの時代が始まり、そして2020年から風の時代が始まりました。



『救世主』達が活躍できたのは、ディセンションの暗〜い時代であり、確かにその頃には、スターシードの存在は、地上における希望の光のようなものだったのかもしれません。



忍耐が美徳となり、ヒエラルキー、ピラミッドの頂点に立つことが讃えられる『土の時代』でしたから、スターシードの光も、そのような形で表現され発揮されたことでしょう。



もし、これからも、そのような形で、スターシードが活躍することを望むのなら、やはり、世界は暗いままでなければいけません。



争い、災害、悲劇が起こらなければ、『救世主』は活躍することができません。



愚かな、力なき人々がいてくれなければ、『啓蒙』の光で、人を導く機会も与えられません。



平和な世界には、救世主の仕事は無いから、また、別の暗い場所に、新たな活躍の場を求めていくのでしょうか?



豊臣秀吉が天下統一した時、豊臣の武将達は最初は勝利の雄叫びをあげたものの、だんだんと天下統一の意味がわかってきました。



戦争がなくなって、活躍の場が無くなり、出世のチャンスも、領土拡大のチャンスも奪われたのです。



そして、日本国外に、その活躍の場を求めることになり、新たな戦いを生み出しました。




アセンションの時代、風の時代、それは、私達が待ち望んできたユートピアの始まりです。



そんな世界を目指して、多くのスターシード達が過去世で戦い、『救世主』として活躍してきたことでしょう。



けれど、ユートピアに『救世主』はいりません。



もう、すべての人が思い通りに、自分の光を放って生きていく時代です。



『特別な』誰かは、もう要りません。




さあ、ごくふつうの『高次元』の民として、長いディセンション時代に忘れてしまっていた、『他者奉仕』以外の遊び方、自分の『自由』な遊びを思い出しましょう。




光と闇のコントラストの時代はもう終わり。



自分が『光』役を演じてこられたのは、『闇』役を演じてくれた、誰かが居てくれたから。



『闇』の存在達に感謝をしたことがありますか?



もう、お互い、『特別』なお役目はクランクアップして、演じてくれた、それぞれの『役』を労い、ともに全体の一部として調和して生きていきましょう。



※ちなみに、今人気の漫画・アニメ『葬送のフリーレン』は、悪の魔王を倒し終わったところからスタートするお話です。

魔王を倒した戦士や魔法使い達は、その後、どうするのか。

もう、そんな時代なんですよね。