ロックハート城を出て、かなりグルグルウネウネした山道を通って、一山越えて、やっと辿り着いたのは、なんか山里的な雰囲気のある尻焼温泉。
ここは旅館の目の前の川が『温泉』なんですよね。
川に源泉があり、お湯が流れているんです。
これは旅館の目の前ですが、数十メートル上流に『温泉』として入れる、広いところがあります。
さすがにお風呂なので、写真は撮れません。
混浴なので、水着着用ですが、地元のおじさんなんかはタオルだけで素っ裸で入ってます(笑)
そのおじさんによると、前日が雨だったので、雨水の影響で、湯量が少なくなり、かなり冷たいので『やめといた方がいいよ』なんて(笑)
おじさん達は川の横に建てられた小屋に、源泉を引いた岩風呂みたいな温泉で温まっていて。
でも、観光客風の人達が川に何人かいたので、何事も体験してみないと話のたねにもならないから、チャレンジして入ってみました。
冷たくて、プールみたいな感じで(笑)
天然の川ですから、足が石でゴロゴロして、その上に苔が生えてて滑りそうになるし、私の顔までの深いところもあるし、ギャーギャー言いながら、娘と私が両方からダンナにつかまって。
たまにコポコポお湯が沸いてるところは、ぬるいところもあるけど、全体的に控えめな温水プールという感じで。
他の観光客の人達が、川の奥の方に固まっていたので、どうやらその辺が温かいのだろうと、なんとか辿り着き。
関西から何度も来られているというベテラン観光客の方に、源泉の場所を教えてもらい。
周りは冷たいんだけど、源泉からお湯が出ると、メチャクチャ暑いので、それをかき回してなんとか適温にして温まって。
でも、快適とは言い難いので、早めに川から出て、おじさん達のいる小屋の温泉に避難。
バイクで来た若いお兄さんなんかもいて、度胸試しで川に入って、すぐ戻ってきたり(笑)
地元のおじさんによると、翌朝には湯量が回復して川全体が温かくなっているはずだとのこと。
『まだ川で遊びたい』とゴネる娘を連れて、宿に帰り、旅館のふつうの温泉、家族風呂で温まり。
翌朝、6時くらいに目覚めた娘が『川に行きたい』
というので、ダンナと娘で再チャレンジすることにしました。
私は、朝早くて気温低いし、小雨降ってるし、水着着たり脱いだりするの面倒くさいし…という理由で、行きませんでした。
前日の体験で、私はもう充分、お腹いっぱい(笑)
もともと、そんなに大自然な野生的な感じが得意なわけではないので、一回やればイイんです。
朝は、川全体が温かくなっていて快適だったようです。
娘はパパにつかまって、泳いだり、楽しく遊べたようで、めったにできない、良い経験になりました。
朝食の後は、一山超えて、草津温泉に向かいます。
草津温泉は有名ですから、最初はそこに泊まろうと思っていたんですが、隣りの『川の温泉』を見つけてしまったので、そっちの方が珍しくて、ここでしか体験できない感じで、面白そうだなと。
きっと、こんなノリで、人生も『快適さ』より『ここでしか体験できない』『面白い体験』を選択してきた自分なのだろうと改めて思ったり(笑)
草津温泉で有名な湯畑を見て。
草津はたくさんの観光客で賑わっていました。
みんな寒さに備えてダウンとか着ている人が多かったですね。
私達は油断の薄着で寒かったけど、足湯で温まり。
帰りに、近くの薬師堂を参拝して来ました。
なんと、遅咲如来
作られてから、世に存在を知られて祀られるまで、300年くらいかかった仏様なんだそうで、そう呼ぶのだと。
遅咲きな人のこれからにご利益があるそうで。
まさに『遅咲き』の私にピッタリ。
晩年運と言われながら、晩年とはいつなのだろうと待っている遅咲きの私
これから咲いてくれるよう祈って来ました(笑)
そんなところで、群馬の旅は終わり。
ダンナさんは、また車で山道を通りながら、東京に帰ります。
草津から東京への道は、広くてマシだったそうです。
群馬って、奥地の方はこんなに山が多くて、隣町って言っても一山越えるんだな〜とビックリしましたね。
いろいろあったけど、面白い旅でした。
群馬県、『魅力度ランキング』が低いって話題になってだけど(笑)、いろいろ見所のある良いところだと思いましたね。