今回も、「セレクション・シリーズ」の二巻目に当たる『The Elite 』を紹介します。

The Elite

The Elite (オーディオブック)

 

ストーリーは、イリア王国の王女を全国生中継で選ぶ「セレクション」は、最終候補者の6人まで絞られ、その中にアメリカも入っていました。マクソン王子は、それぞれの候補者達と時間を過ごし、誰が王女に相応しいかを見極めていきます。それに伴い、6人の女性(と言うよりも少女)達のお互いに対する態度も微妙なものに変わっていくことに。アメリカの提案で、ハロウィーンのダンス・パーティーが開かれますが、そこで王子はアメリカへの想いを打ち明けます。王子に惹かれ始めてはいるものの、アスペンへの想いも完全には断ち切れず悩むアメリカ。一方、他の候補者達は、奔放な振る舞いが原因で失格になり家へ帰らされる者や国民の支持率でアメリカを上回る者も出てきて、競争はヒートアップアップしていくばかり。果たして、アメリカはこの「セレクション」を勝ち抜き、イリア王国の王女となる事が出来るのでしょうか・・・!?

 

この巻は、最終候補に残った6人が友情を深めあったり、逆に些細な事でライバル達に嫉妬してみたり、ライバルを蹴落とそうとカメラの前で印象操作をしてみたりと少女漫画やリアリティー番組「バチェラー」を思わせるような駆け引きが読みどころになっています。女子同士の裏表の使い分けや足の引っ張り合いは世界共通というか、女性にとっては学生時代や職場、ママ友内での思い出したくもない思い出が甦ってくる可能性のあるやっかいな一冊でもありますアセアセ。まあでも、その辺は「こんな人いるいるビックリマーク」とムカついたり共感したりしながら少女漫画を読む感覚で軽~く楽しく読むと結構楽しめますよ(笑)。アメリカとマクソン王子のロマンスハートあり、ダンス・パーティーハイヒールやドレスドレスと言った女性には嬉しい煌びやかな描写も多く、女子力香水アップアップしそうな一冊でもあります。グッド! 結婚への障害も多いこの二人が無事ゴールイン出来るのか、(アメリカとマクソンのシリーズでは最終巻に当たる)次巻が楽しみですねニコ

 

邦訳も出ています。

([き]3-2)セレクションII 裏切小夜曲 (ポプラ文庫)

 

シリーズをまとめて読みたい方には、セットがお薦めです。ニコ

The Selection Series Set: The Selection, The Elite, The One

The Selection Series 1-5: (The Selection, the Elite, the One, the Heir and the Crown)

 

今日は、以前ご紹介した英語圏のティーン・エイジャー達の間で人気のディストピア系YA小説、「セレクション・シリーズ」の初巻に当たる『The Selection』を紹介します。

The Selection. by Kiera Cass

The Selection (オーディオブック)

 

ストーリーは、第三次世界大戦後、アメリカ合衆国という国が無くなり、代わりに専制君主制かつ階級制のイリア王国に替わった近未来が舞台。イリア王国の王子・マクソン・シュリーブが結婚適齢期になり、王女を選ぶ「セレクション」という大会が開催される事に。そこでは、王国全土から35州の代表が一人ずつ選ばれて彼女たちの中の一人が最終的に王子と結婚する事が出来るのですが、その模様はなんとTVで全国に生中継されてしまうのですおーっ!ビックリマークイリアの南東部(アメリカの旧ノース&サウス・カロライナ州)・カロライナ州出身の主人公・アメリカ・シンガーは、王族やエリートを最上位の階級とするイリアで、上から五番目の芸術家等が属する下層中流階級の第5階級に属し、名前の通り歌やヴァイオリンの演奏が得意な女の子。アスペンという家族に内緒で付き合っていて、将来を誓い合っている仲の恋人がいるのですが、アメリカ達のすぐ下の使用人で構成される第6階級に属する彼は経済的に苦しく、母からのプレッシャーもあり、嫌々大会に参加する羽目に。当初は全く乗り気では無かったアメリカですが、ハンサムで性格も良いマクソンに徐々に惹かれていってしまいます。おまけに、アスペンがシュリーブ一族が住む宮殿の兵士となってやって来て・・・。

 

という感じで、今流行りのリアリティーショウ「バチェラー」と、大戦後合衆国ではなくなったアメリカで、各州の代表が競い合い、その模様が全国に生中継されるという設定も瓜二つな社会現象にもなったYA小説「ハンガー・ゲームズ・シリーズ」に、アメリカ人の大好きなミスコンの要素を足しで三で割った感じの気楽に読める小説です。なので、難しい本は読みたくないけれど何か本(特にフィクション)を読みたいビックリマークという方に非常~にお薦め出来る一冊です。グッド! そして、特に目新しい設定もなく、こんなに何も考えなくても読めるのに、何故か続きが気になってページをめくる手が止まらないという優れものでもありますニコ。シリーズ物なので、この巻では王女は決まらず、プリンセス選びは次巻以降に持ち越されるのですが、これがまた良い所で終わるんですよね~。この辺りに作者の読ませ上手な手腕が如何なく発揮されています。

 

YA小説らしく、随所にちりばめられた今の若い人達が使う会話と読み易い地の文が特徴で、この何も考えずスラスラ読める上に展開も目が離せないという所がYA読者層に広く受け入れられた秘密でしょうね。それくらいスムーズに読める英語です。日常会話表現を学ぶのにもってこいだと思います。

 

邦訳も出ています。

([き]3-1)セレクション I 片恋協奏曲 (ポプラ文庫)

 

このシリーズを全巻揃えたいビックリマークという方には、こちらの5巻、または4巻セットがお薦めです。

The Selection 5-Book Box Set: The Complete Series

The Selection 4-Book Box Set: The Selection, The Elite, The One, The Heir

9月に入り、大分涼しくなってきました。ほっとする反面今年は例年にない猛暑で、夏の疲れも出やすい時期でもあるので、引き続き体調管理には気を配っていきたいものですね。

さて、今回紹介するのは、前回の記事で紹介した主人公が最も影響を受けていた本の一冊でもあるジャック・ロンドンの『The Call of the Wild (邦題:野生の呼び声)』です。

The Call of the Wild (邦題:野生の呼び声)

 

Jack London Boxed Set: White Fang / the Call of the Wild (オーディオブック)

 

ストーリーは、北米西海岸がゴールド・ラッシュに沸いていた時代に、アメリカ西部カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のサンタ・クララ・ヴァリーに暮らしていたミラー判事のセント・バーナードと牧羊犬のミックスの飼い犬バックは、幸せな生活を送っていたある日、誘拐されて犬販売業者の男に売られてしまう。その男を通じてシアトルで2人組のフランス系カナダ人に買われ、カナダ・ユーコン準州のクロンダイク地方でそり犬として飼われる羽目になってしまう。快適な気候のサンフランシスコとは180度異なる容赦ない自然環境下のユーコンでの暮らしに戸惑うバックだったが、そり犬として働くうちに、厳しいこの環境に適応する術を身に着けていく。その後も何人かの飼い主に売り飛ばされながら、過酷な自然の中のアラスカやユーコンの町や原野を移動していき、降りかかる数々の困難に立ち向かうバック達そり犬チームですが・・・。

 

という感じです。元々飼い犬だったバックが突然愛する飼い主と引き離され、戸惑いながらもアラスカやユーコンの厳しい自然の中で徐々に野生の本能を取戻し、魂が解放されていく過程は、自然の中に身を置いて暮らした経験の無い身(笑)には興味深かったです。児童書として親しまれている本書ですが、変に自然の中での暮らしを美化したりせずに、生きていくための残酷さもきちんと描かれている点も評価出来ます。と同時に、犬が持っている飼い主への忠誠心も描かれており、作者の犬や自然に対する知識の豊富さ、観察力の鋭さも窺えます。「荒野へ」の主人公・クリスは、子供の時にこの本を読んでアラスカや自然の中での誰にも頼らない暮らしに憧れた様ですが、バックが人間の作りだした社会を離れて初めて野生の本能を開花させ、魂の自由に目覚めたように、彼も同じようにすれば心が解放されると考えたのでしょう。その意味で、「荒野へ」をより深く理解するための参考書でもあると言えます。

 

英語は、20世紀前半に書かれたものにしては読み易い部類に入りますが、ゴールド・ラッシュ時代が舞台なので金鉱採掘に関する用語が出てくる事や、フランス系カナダ人の話す訛った英語が文字でそのまま表記されているのでその辺りが難しいですが、それを除けば問題なく読めるレベルだと思います。リトールド版も出ているので、最初はそちらからチャレンジしてみるのも良いでしょうね。

The Call of the Wild Level 3 Oxford Bookworms Library: 1000 Headwords

 

The Call of the Wild - Book and Audio CD Pack - Level 4

 

映画にもなっていて、当時のアラスカやカナダのユーコン準州の金鉱堀り達の生活ぶりや、迫力満点の彼の地の自然が映像で見れるのが魅力ですね。勇ましくも可愛らしい犬達犬の姿が堪能できるのもポイント高いですドキドキ

Call of the Wild (輸入DVD)

 

Call of the Wild (輸入DVD)

 

邦訳も出ています。

野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)

ヒマワリも終わりに近づいていますが、夏と言えば海波や登山富士山などのアウトドア、冒険の季節ですね。そこで今回は、大学を卒業した直後に北米をヒッチハイクした後、最終目的地のアラスカまで行き、そこでほぼ自給自足の生活をしている時にアクシデントに近い形で惜しくも命を落としてしまった24歳のアメリカ人青年、クリストファー・マッカンドレスの軌跡を、残された日記や遺族への手紙、クリストファーがヒッチハイク中に出会った人々への取材を基に、登山家(冒険家)兼ジャーナリスト、ジョン・クラカワーがまとめたノン・フィクション『Into the Wild (邦題:荒野へ)』を紹介します。

Into the Wild (邦題:荒野へ)

Into the Wild (オーディオブック)

 

1992年の秋、アメリカ・アラスカ州のデナリ国立公園にて、廃棄されたバスの中で身元不明の若い男性の遺体が発見された。死後しばらく経っているだろうと思われるその男性は、バスの中に寝袋や衣服、バックパック等のハイキング装備品と共に、日記や本、メモを残していた。それらを手がかりに身元を探ると、その男性がワシントンDC郊外出身の、南部の名門大学であるエモリー大学を優秀な成績で卒業した、クリストファー・マッカンドレスという24歳の青年で、遺体発見の約二年前に突然行方不明になった後家族と連絡を絶ち、両親が捜索願を出していた事が分かり、若くて将来有望な青年が何故こんな所で遺体で見つからなければいけなかったのかと、全米のマスメディアで話題騒然となる。それを受けて、クリストファー(愛称・クリス)の持ち物がアラスカの荒野の中で生活するにはあまりにも軽装備だった事から、しょせんお坊ちゃんの冒険ごっこだとか、自然を甞めているといった批判も続出した。クリスの記事や、それらの批判読み、クリスをアラスカ山中での自給自足生活へと駆り立てた動機や、彼の足取りに興味を持った自らも登山家であるジャーナリストのジョン・クラカワーが、クリスの生い立ちや彼のヒッチハイクの過程、道中で彼が考えた事等をまとめ、自身の登山体験やその時の心境を織り交ぜたものが本書になります。

1968年、カリフォルニア州・ロサンゼルス近郊で、航空機製造会社大手のヒューズ・エアクラフトやNASAに勤務経験があり後にコンサルタント会社を設立した父・ウォルター(愛称・ウォルト)と女優志望だったがヒューズ・エアクラフトで秘書をしていた母・ウィルヘルミーナ(愛称・ビリー)の間にクリストファー・ジョンソン・マッケンドレスとして生を受けた主人公は、三歳下の妹・カリーンとワシントンDC郊外の町・ヴァージニア州アナンデイルで育ちました。学校の成績も優秀、スポ-ツのルール通りにプレイするのは苦手だったものの運動神経も良く、特に長距離走が得意で、友達も多くいたクリスでしたが、傍目には恵まれた少年時代そのものだったにも関わらず、両親は一時期重婚(*注)していたり、父のアルコール中毒や母や子供達に対する家庭内暴力がひどく、喧嘩も絶えず、挙句喧嘩の場面をまだ幼い子供達に見せるといった不健全な家庭環境で、自分を神と言い金に物を言わせる父と、それを不満に思いながらも追従し、周りには完璧な家庭を演じる母の姿勢や、所謂私生児という出生、母からは「あなたが出来たせいでお父さんに縛られることになった。」とも言われ、自分の存在意義にいつも疑問を感じていました。そんなクリスを癒してくれたのは、家族や異母兄弟達と出かけた先での登山やハイキング、トレッキンッグといったアウトドアや、母方の祖父母の住む中西部はミシガン州アッパー半島で出会った自然でした。とりわけ、母方の祖父であるローレン・ジョンソンは森の生活を愛し、繊細な心の持ち主で、その点がクリスと似ていたせいもあって、彼とは馬が合ったと言います。1990年の夏、ジョージア州アトランタの名門大学・エモリー大学を優秀な成績で卒業した彼は、両親の望むようにハーヴァード大学の大学院には進まず、2万ドル(約200万円)以上の貯金をチャリティー団体に全額寄付し、身分証等は全て捨て、ソローやジャック・ロンドン、トルストイ等の愛読書と植物図鑑、筆記用具を携えて、家族に何も告げずにヒッチハイクでアメリカ中西部~西部への旅に出ます。旅の途中で出会った人々とも親しくなりますが、かねてからロンドンに憧れアラスカのほぼ手つかずの大自然に魅せられていた彼は、彼の地で自身が影響されていたソローの著作に記された、森(自然)の中で誰の力も借りずに、自然が与えてくれた物だけでの自給自足生活を実践するために、一人アラスカの荒野に入っていくのですが・・・。

 

自殺ではないか等の批判もあったクリスの冒険ですが、あの最後の失敗さえなかったならば、無事にアラスカから帰って(その先が家族の元だったかは疑問ですが)来て、その中で自ら感じた事や経験したことをまとめて本にしていたのではないかというのが素直な感想です。ソローはマサッチューセッツ州コンコードのウォルデン湖畔で2年2か月を過ごしましたが、クリスの旅の期間も2年と3か月ですし、恐らく彼もずっとアラスカに居るつもりはなかったのではないかと。もし永遠に留まるつもりだったのならば、普通はサバイバルとは関係のない本や日記は持って行かないと思いますし。それにしても、いくら小さい頃からアウトドアの経験が豊富でかなりの程度体力に自信もあり、自然に慣れていると言っても、森の中での生活経験が皆無で、まだインターネットもない当時、事前に読んだ植物図鑑の知識だけでアラスカの荒野で三か月半近くも自給自足の暮らしが出来たなんて驚異の一言ですおーっ!ビックリマーク。そこから察すると相当頭が良く、環境にも適応できる青年だっただろうに、あんな結果に終わってしまい、本人が一番無念だったのではないでしょうかぐすん。嘘や欺瞞を始めとする人間が持っている性、文明社会や貨幣社会といった人間が創り出したシステムを徹底的に嫌い、自然の中に本質を求めたクリスの姿勢は極端すぎると感じますし、ストンとは理解できませんが、恐らく、両親を始めそういったシステムの犠牲を直にこうむっていた彼だからこそその様な極端な考えに至ってしまったのかもしれません。残された日記やメモ等からは、クリスの人生に対する洞察力の鋭さや、文章力の高さが感じられて、感受性の強い中~高、大学生の方に是非手に取ってもらいたい一冊です。また、クリスの話と前後するように著者・クラカワーの体験談も挿まれているので、アウトドア好きの方にもお薦めです。グッド!

 

本国アメリカでは本が出版された当時からベストセラーになり、学校の教科書にもなっているほどですが、日本をはじめ世界的にはショーン・ペンが監督した映画で一気に知名度が上がりましたね。原作とは違う部分もありますし、制作にも協力した妹のカリーン曰くあのラストは受け入れがたいものだったようですが、広大なアメリカのダイナミックな風景が存分に楽しめる映画に仕上がっています。クリスを演じたどことなくディカプリオを彷彿とさせるエミール・ハーシュも好演していますね。グッド!

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クリスについてもっと詳しく知りたい方には、彼が残したメモや日記、写真や日記を両親や関係者がまとめた「Back To The Wild」や、クリスが最果ての地まで冒険に行くことになった背景や、複雑な生い立ちからくる彼の心の葛藤を吐露した手紙を含む、クリス及びマッケンドレス家の当時の事情が分かる妹・カリーンが書いた暴露本的な「The Wild Truth」も出ているので、これらも合わせて読むと参考になりそうです。

Back To The Wild

The Wild Truth

 

邦訳も出ています。

荒野へ (集英社文庫)

 

おまけで、クリスが何もない自然の中で自給自足生活をしようと考えるきっかけになった本や、この旅に持って行った本も載せておきます。

The Call of the Wild (Puffin Classics)

Walden and Other Writings

Family Happiness and Other Stories (Dover Thrift Editions)

Doctor Zhivago (Vintage Classics)

 

(*注) コロラド州の田舎町グリーリー出身のウォルトとミシガン州の炭坑町アイアン・マウンテン出身のビリーはヒューズ・エアクラフト社に勤めていた1960年代半ばに出会いましたが、その時既にウォルトは既婚者で、4人の子持ちでした。前妻・マーシャは夫からの殴られたり首を絞められたりといった暴力に長年悩み、離婚したがっていましたが、ウォルトはそれを認めませんでした。67年にビリーがクリスを妊娠しても彼は妻と離婚せず、翌68年にクリスが生まれてからは、同じ町にあるマーシャと子供達の住む家とビリーとクリスが住む家を行き来しながら、二重の家庭生活をしていたそうです。69年にマーシャとの間にクリスの異母弟に当たる男の子が、71年にビリーとの間にカリーンが生まれ、72年に遂にマーシャが離婚申請をして家を出ていき、ウォルトとマーシャの離婚が成立するのですが、その時でもウォルトは離婚はせずに二家族で一緒に住む事まで提案したと言います。クリスはその事実を高校卒業後にカリフォルニアの昔の知人を訪ねた際に知り、大変なショックを受けます。クリスとカリーンが生まれた当時ウォルトとビリーが法的に結婚していたかどうかは分かりませんが、ウォルトがマーシャとビリーの二人と同じ州内の別の郡で離婚手続きをした記録が残っています。そして、76年のクリスが8歳の年に、一家はウォルトの仕事の関係でヴァージニア州に移り、二人は正式に結婚しました。ウォルトは互いの妻の子供達を本当の兄弟姉妹同士の様に扱い、マーシャの子供達とクリスたち兄妹の関係は良好でしたが、マーシャの下から二番目の子(クリスとは三か月しか誕生日が違わなかった)及び末っ子とクリスの歳の差について尋ねられると、子供達は小さい頃から年齢や学年を偽る様に両親から教えられていて、クリスはそれに嫌悪感を抱いていたそうです。なぜウォルトが短期間とは言えこの違法な婚姻形態を選んだのかは謎ですが、彼はそれを悪い事だと思っていなかったらしく、妻たちにお互いや子供の存在を隠すことなく語って、彼らを会わせたりもしていました。ビリーも何故夫から酷い暴力を受けたり、第二夫人の様な扱いを受けながら別れなかったのかは疑問が残りますが、彼女の父がビリーの母である妻に暴言を吐いていた事や、父の仕事が続かず貧しい家に育った事等が家族に金銭的に苦労をさせないウォルトに対する尊敬の念を抱かせ、彼の暴力にも甘んじた一因なののではないかと推測出来ます。

 

毎日うんざりする様な暑い日が続いていますが、如何お過ごしでしょうか。今年は冬もそうでしたが、夏の暑さも異常なので、体調管理には気を付けたいものですね。さて、お盆休みも始まろうとしていますが、今日紹介するのは、家族皆で楽しめる児童書の王道、A・A・ミルンの『Winnie-the-Pooh (邦題:くまのプーさん)』です。

Winnie-the-Pooh: Classic Gift Edition

Winnie The Pooh - The Collection (オーディオブック)

 

蜂蜜が大好物なくまクマのぬいぐるみ「プー」と、クリストファー・ロビンと名の少年、彼らの仲間達が繰り広げる愉快な冒険の日々に、時にハラハラさせられたり時にくすっと笑わされたり。英語も読みやすいので、お子さんのみならず大人になっても楽しめる名作です。グッド!

また、プーと大人になったクリストファー・ロビンを描いた映画「プーと大人になった僕」が来月公開される予定なので、復習を兼ねるつもりで、童心に帰って「くまの~」を読み返してみるのも楽しいですね。ニコ この作品を映画化した、ディズニー・アニメ版のプーさんも素晴らしい出来です。

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2月に行われた平昌オリンピックで活躍したフィギュアスケートの羽生選手のお気に入りキャラクターという事もあり、日本でも最近注目が高まっているプーさんですが、ここにきての映画公開でますます人気が出そうですね。ほっこり

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邦訳も出ています。

クマのプーさん (岩波少年文庫 (008))

絵本クマのプーさん (大型絵本 (5))