今年は暖冬の影響か、既に春を通り越して夏晴れの様な気候ですね。折角暖かくなったのに新型コロナ騒動で各地で咲いている桜桜を見に行けないのが残念ですが、気持ちだけでも春を感じたいものです。今回は、実写版「美女と野獣」等で有名な、若手(!?)ながら実力派俳優兼シンガーとして数々の映画やミュージカルで活躍している、英国・ウェールズ出身のルーク・エヴァンズのシンガーとしてのデビュー・アルバムである『At Last』を取り上げます。

At Last

 

17歳の時、生まれ故郷の小さな町からウェールズの首都・カーディフに移り、そこでルイーズ・ライアンというヴォーカル・コーチ(この方何と、20年ほど前に天使の歌声を持つ少女として世界的に有名になったクラシック少女歌手・シャルロット・チャーチのヴォーカル・コーチでもあったそうですビックリマークおーっ!)の元でレッスンを受けた後、奨学金を受けてロンドンのロンドン・ステューディオ・センター(The London Studio Centre)を卒業し、これまでも数々の映画や舞台でその力強く美しい歌声を披露してきたルークですが、意外にもシンガーとしては初となるこのアルバムは、タイトル曲になっているエッタ・ジェームズの「アット・ラスト」を始め、全曲往年の名曲をカヴァーしたものとなっています。選曲は、79年生まれというルーク本人の好みか、アイルランド出身の世界的バンドU2の「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」や80年代に活躍したLA出身のシンガー・ソングライター、マリア・マッキー(これまた懐かしい名前おーっ!ビックリマーク)の「ショウ・ミー・ヘヴン」等80年代にヒットした曲が多いですが、ロバータ・フラックのスタンダード「ザ・ファースト・エヴァー・ソウ・ユア・フェイス」といったものもあって、収録曲がヒットした青春時代に戻りたい時やお洒落な気分を味わいたい時に聴けるアルバムとなっています。お薦めは、ベタですがやっぱり「ウィズ~」ですね。特にサビの盛り上がりなんか最高です音譜グッド!。ちなみに、プロデューサーは、カイリー・ミノーグのアルバムを手掛けた事で知られるスティーヴ・アンダーソンで、ここでも80年代色全開だったりしますウインク