またグダグダだった結婚生活の話。

 

結局のところ
何がよくなるでもなく
ただただやり過ごす毎日・・・

全てが最悪で
光が全くなかったわけじゃないんだとは
思うんだけど
思いたいんだけど

彼の仕事が忙しくなり
私も息子の卒園に向けて忙しくなり
息子も身を守る術を身に着け始めていた
そんなある日


一緒に暮らしていたチワワの子が
死んだ


まだ10歳にもならない頃だった

寿命じゃない。

 

私の辛かった時期を支えてくれた

チワワの子。

当時私が生きていられたのは
子供たちを産むことが出来たのは
あの子のおかげだと思ってる。

 

チワワの子
とても気の強い男の子。
チワワの子、あの子も彼とは合わなかった。
結婚後、彼がケージに手を入れると
グルグルグルグル…
低い姿勢をとって
しっぽを後ろ足の間にしまいこみ
低い声で唸り続ける。
それまでは

そんな姿なんて見たことなかった。

私が叱る時は大抵

上目遣いで、ほんの少しだけシッポを振り

なんでそんな怖い顔するの?

って様子で私を見ていたチワワの子。

 

寝ぼけていた時に聞こえた音と声
鈍くて低い音と
「キャン!!!!!!!!!!」
という高い声。
彼はチワワの子を叩いてた。

 

そうか、、、
子供然り、チワワの子然り、
彼は反論できない者に当たることで
自分を保っているんだ。。。

なんで私には優しいのに…
って思ってたけど違うんだ
私は強すぎて、いつでも論破してしまうから
当たり散らせない相手として識別されてた

それだけのことなんだな

って思った。


息子が5歳の
息子が辛かった時期の5月
チワワの子はこの世を去った。
私は絶対に寿命だとは思ってない。
一度見た、
慣れた手つきで頭蓋骨が揺れそうな強さで
チワワの子の頭を叩く彼を。

 

何度か痙攣を起こした。
お腹をなでると
すぅーっと呼吸が落ち着いて
元通り立ち上がる

痙攣、
「キャン!!!」
「ぐるぐるぐるぐる…」
一生懸命訴えていたのに
ここでも私は
判断を誤ってたんだ。