3月10日(土)
NPO法人ジョブコーチ・ネットワーク主催 JC-NET会議 2018 The Final に参加してきました。※ イベントは2日間でしたが、初日しか都合が付けられませんでした(;ω;)
唐木田駅に降り立つのも何年振りでしょう。私はかれこれ9年前、2009年2月に、JC-NET主催のジョブコーチ養成研修を受講し、当時の2号(現在は企業在籍型)職場適応援助者(ジョブコーチ)資格を取得しました。
今回、毎年開催されて来たJC-NET会議は The Final ということで、これから法定雇用率も上昇し盛り上がって来ている時期に何故?と思っていたのですが、小川浩先生のキーノートスピーチで私なりに感じたことは、障害者雇用におけるジョブコーチの役割がここ20年で変化して来たのだということ。
今は法定雇用率ありきの障害者雇用という時代だが、以前は特別支援学校の学生たちが卒業後は賃金の低い作業所くらいしか行くところがなく、なんとか働く経験をさせてあげたいという想いから障害福祉にかかわる様々な人達が企業に頼み込んで職域を開拓して行った…。支援対象者も、知的障害者メインだった時代から、発達障害者、精神障害者が急増し、高学歴の障害者や、事故・病気による高次脳機能障害など、中途障害者や障害種別も増えて来た。
そんな時代の流れの中で、今ジョブコーチに求められるものって何なのかな?と焦点がボヤッとした状況を示され「あぁ、確かに」と感じました。
振り返ってみて、私はどちらかと言うと、ちょうど法定雇用率が注目され出した頃にジョブコーチデビューしたので、ちょうど移行期?だったのかなと思いました。(研修で企業に対しての職務切り出し交渉の演習とかやったなあ…)
ジョブコーチ養成研修も、私が受講した訪問型(旧1号)が中心。企業からの受講者は少なくて、全体の5/1くらいだったでしょうか。それが今では企業からの受講者数の方が圧倒的といいます。
個人的にはジョブコーチ資格をとっても活動できていない方が多すぎる実情を懸念しています。ジョブコーチ養成研修を受ければ、すぐに障害者雇用のスペシャリストになれる訳ではありません。それはどんな資格にも言えることですが、国家資格などと比べて資格試験がないので、その力量の差はかなりあると思います。
小川先生はジョブコーチの質を今後、どうやって示すのかと仰っていました。それはもしかすると私が懸念していることと同じなのかもと思うところはありました。
また、障害者雇用は数値で見ると進んだように見えるけれど、現場からはそういう声が聞こえてこない。
4月から就労移行支援事業所等が実施する定着支援事業のスタートも重なり、これからのジョブコーチのあるべき姿を、あらためて検討して行くタイミングなのかも知れません。